出雲路

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昨日は、梅雨とは思えない爽やかな晴天の定休日となり、
昼食も兼ねて西へ車を走らせてみました。

お昼はお気に入りの「草庵」で・・・
ここは湯の川温泉にある湯宿で、飛騨高山から移築した古い建物は、
食事だけでも出来るようになっていて、時々出掛けます。
料理も器も、とっても美味しく愉しめる大満足のお昼を戴いた後は、
開期も残り少なくなった『島根県立古代出雲歴史博物館』の
並河萬理写真展「神々の座出雲」を観に行きました。(7月5日まで)

古代出雲の謎を秘めて横たわる山並み、不思議な懐かしさを感じさせる雲、
宍道湖に映える夕日の美しさ、目に見えぬ縁を永遠に結ぶために神々が集う国出雲。
このたおやかな風景にシルクロードを旅して世界中の神々の姿をみ続けてきた
並河萬里氏がファインダーから捉えた国出雲に圧倒されました。

そしてもう一箇所、私のお気に入りの場所にも立ち寄りました。
それは斐川町にある『出雲キルト美術館』です。

2004年4月、日本で初となるキルト作家・八幡垣睦子さんの常設展示場として開館され、
出雲平野の雄大な自然の中に古民家を改装した、一見美術館とは気付かない建物の中に、
季節の移ろいに合わせた作品、しつらえ・・・空間全体でキルトを表現し、
文化を伝承する美術館が私は大好きです☆

初めて訪れたのは昨年の4月でした。春といえば桜・・・
その日は、館内に桜の大木が、巧みなプロの技と思わせる照明の中でいきいきと咲き誇り、
キルトの延長上の床には、はらはらと花びらを散らすという演出が施されていました☆

その、粋でお洒落で、垢抜けたキルトの展示方に、唖然としました。

中庭にいけられた花にも、手入れの行き届いた建物や庭園も、
すべてがその八幡垣さんの作品と一体となって美術館の中で囁きかけて来るのです。

昨日の「朱夏の羅」展(9月15日まで)では、
『睡蓮三部作』と『瑠璃色の蓮』に、完全に心奪われました。
こんな部屋で、一日ぼ~っとしていたいな~♪なんて思いました☆

一回目と三回目となる今回と、偶然にも八幡垣先生にお会いする事が出来、
直接、作品の説明を伺えるという幸運に恵まれました。
昨日は、蓮に寄り添って描かれている「蜻蛉」のお話をして下さいました☆

色々な方にお薦めするのですが、どなたも喜んで下さいます。
みなさんも是非一度お出かけになり、ゆっくりとその空間を満喫して戴きたいと思います。

今朝も、明け方目覚めると、空には一番星が・・・
今日も良い一日でありますように~☆

いよいよ明日は「紫陽花寄席」です!!