先日、奥出雲からの帰路、「須我神社」へ立ち寄り、参拝してきました。
出雲国神仏霊場第十六番の日本初之宮という由緒ある神社です。
御祭神は「須佐之男命」
「奇稲田比売命」
「清之湯山主三名狭漏彦八島野命」(須佐之男命と奇稲田比売命の御子神)の三神。
須我神社は、この地方の総氏神として信仰されており、また、須我山の山懐には、
巨岩夫婦岩があり、磐座(いわくら)として祭祀信仰されています。
古事記にあるあの有名な御歌、
『八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる 其の八重垣を」
と、須佐之男命が御詠みになったといわれる日本初之宮なのです。
そして、ここが三十一文字和歌発祥の地であり、この御歌の「出雲」が
出雲の国名の紀元でもあります。
こういう処へ足を踏み入れると、背筋がすっと伸び、
何となく心も身体も浄化されるような気がします。
十月は「神無月」といいますが、ここ出雲だけは「神在月」といいます。
全国の神様が、出雲にお集まりになるといわれています。
そういう時の出雲はまた霊験あらたかな気がします。
残念ながら、神社より2キロほど奥にある、磐座にまで
足を伸ばす事叶いませんでした。
いつかまた、訪ねたいと思っています。
時々こういう心洗われるところへ出かけ
悠久の時に思いを馳せてみるのも大切な事だと、私は思っています。
すると翌日からまた新たな気持ちで、仕事が出来るような気がします。
秋空に樹齢何百年かと思われる杉の巨木が静かに立っていました。