Tくんの優しい心遣いのDVD「阿弥陀堂だより」観させて戴きました。
Tくんが言っていた通り、長野の風景が、とても美しく、
澄んだ空気の匂いや、風や川のせせらぎの音、
鳥のさえずりなどが、すべて効果音ではなく自然の音で、
それだけでも癒される・・・のですが、
物語りも、とてもゆっくりゆっくりと静かに「時」が流れ、
人の心もみな穏やかで、優しいものでした(^^)
阿弥陀堂を開け放ったお堂から見える風景はまるで一枚の「絵」でした。
病に倒れ、余命幾許もない恩師の自宅の
病床の部屋から望む庭にも四季の風景が凝縮されており、
床についたままで、その戸を開けると
美しいその絵画のような風景を観ることができるのです。
「病い」は良くないことですが、その環境はなんと贅沢なことでしょうか・・・
「春」「夏」「秋」「冬」切り取られたそれぞれの季節がまた、
ゆっくりと流れる「時間」を感じさせてくれるのです。
その映像も素晴らしかったですが、
阿弥陀堂を守り続ける北林さん演じるおばあちゃんも最高でした(^^)V
「阿弥陀堂だより」に載せられたおばあちゃんのお話に、
『子供の頃は病弱で、この子は永く生きられないだろうと
親が心配していたのに、死ぬのを忘れたみたいに
90歳を過ぎるまで長生きしてしてしまいました~(^^)』
という文章があり、「死ぬのを忘れる」いう表現に
何とも言えず感動をしてしまいました。
そんなおばあちゃんのひと言ひと言が、とてもいいんです。
飾らない正直な言葉がいいんです。
90年生きて来たからこそ言える「ひと言ひと言」なんです(^^)
都会の暮らしから離れ、田舎に戻ることを選択し
ゆったり静かに暮らすことで大切なものを取り戻し
優しい夫に守られ、少しずつ元気を取り戻す妻・・・
ラストシーンで、おばあちゃんを囲んで皆が愉しそうに
阿弥陀堂を背景に写真を撮っている和やかな様子を観ていたら、
何でもないシーンなのに温かいものが込み上げて来て、
エンドロールが流れる間、ずっと涙が止まりませんでした・・・
「しあわせだな~(^^)」とこころの中から呟く声が聞こえていました。
「しあわせ」って、ほんとうにささやかな
何でもない日々の中にあるのではないでしょうか~(^^)
そんなことを感じさせてくれる物語でした。
Tくん、ありがとう~(^^)v