昨日の朝、まだ出勤前の自宅で携帯電話が鳴りました。
それは登録されていない知らない電話番号で、
珈琲屋吹野に掛かった電話からの転送でした。
通話ボタンを押し「はい~珈琲屋吹野です~♪」と言うと、
女性の声で「すいません、ちょっとお伺いしたいのですが、
そちらのトーストを持ち帰りさせて戴くことは出来ませんか~?!」
という問い掛け・・・でした。
勿論トーストのテイクアウトはありません。
トーストは、焼きたてだから美味しく、冷めれば風味が変わるので、
できればその場で食べて戴きたい、というのがこちらの心情です。
そうお伝えすると「・・・そうですよね・・・」と、とても落胆
されたようなか細い声が切な気に響きました。
なんだかそれが気になり、このままお断りしてはいけないような
そんな気がして、「何かご事情がお有りですか~?!」と問うてみました。
すると彼女は言いました。
「実は、体調を悪くしている母が、いつも食べていた吹野さんの
キャラメルバナナトーストが食べたいと言うのです。
とてもそちらへ行ける状態ではないので、持ち帰らせて戴き
母に食べさせてやりたいと思ったものですから」と・・・
切羽詰ったような娘の想いが聴こえた気がしました。
病床でお母さんが吹野のキャラメルバナナトーストを食べたいと
言って下さっている・・・ということが、私の心を打ちました。
「お店で召し上がって戴くようなアツアツの味は愉しんで戴けなくなりますが
それでも宜しければ、何とかお持ち帰りをご用意させて戴きましょう(^^)」
そうお応えすると、「有難うございます~ご無理言って申し訳ありません!!」
という娘さんの先程までより明るくなった声が返ってきました(^^)v
お昼頃いらして、トーストを作る間アイスコーヒーと桃のチーズケーキで
待っていて下さいました。
時々お母さんと来て下さっていた見覚えのある方でした(^^)
ソテーした九つにカットしたバナナに自家製のキャラメルソースを
たっぷり絡ませ、カリッと焼いて九つに切ったトーストの上に
そのバナナを並べアツアツのキャラメルソースをかけます。
アルミホイルに包みお持ち帰り用に仕上げ、手渡しました。
「有難うございます~♪」とそれを手に取った彼女の嬉しそうな顔(^^)
お母さん、これを食べて元気になって下さい
このトーストには私の想いと、それを更に上回る娘の母への想いが
ぎっしりと込められているのですから~(^^)☆~
病床のお母さん、お味は如何でしたでしょうか~?!
やっぱりお店で召し上がって戴いた方が美味しいに決まってます~(^^)
元気になって、きっとまた一緒に食べに来て下さいね☆
お待ちしていますよ~(^^)/
メガネルームの木村さんも、店内で紹介する自身のプロフィールの
「好きな食べ物」欄に『珈琲屋吹野のキャラメルバナナトースト』
と書いて下さったのだとお聴きしました。
とても嬉しかったです(^^)
自分で試行錯誤し考案したメニューを喜んで戴けるということは
とてもとても嬉しい事です(^^)v
しあわせなこと・・・です~☆
どうもありがとうございます~☆感謝~☆