あるテレビ番組の中での企画です。
日本語を話せる在日外国人にインタビューするコーナーがあり、
毎回ユニークな外国の方が登場されるので愉しく見ています。
インタビューする場所は銀座、原宿、秋葉原の三箇所です。
質問は、「日本のどこが好きですか?」とか、
「好きな日本食は何ですか?」「変だと思うことはありませんか?」
などで、アメリカ、トルコ、パキスタン、オーストラリア、フランス
と、実に多くの国の方々が日本で働いていらっしゃる事に驚きます。
先日その中で印象に残ったやり取りがありました。
アメリカの男性でしたが、「好きな日本語は何ですか?」
という問い掛けに「『懐かしい』ガ スキデスネ~」と言うのです。
「どうしてですか?!」と問い返すとそのアメリカ人男性は言いました。
「アメリカ ニハ『懐かしい』トイウ言葉ハ アリマセン
イクツカ ノ 単語ヲ クミアワセレバ『懐かしい』
トイウ 意味ニ ナリマスガ『懐かしい』トイウ 単語ハ アリマセン
ダカラ 『懐かしい』ハ スバラシイ日本語ダト オモイマス」と・・・
私たちが普段何気なく使っている日本語は実は
とても素晴らしい言葉たちなのです(^^)v
ちょっとしたニュアンスの違う表現が幾つもある、
こんなに豊富な言葉を持つ国は日本しかないと思います。
だから英語を自由に操れる人を凄い!!と思ったりもしますが、
日本語を自由に話せる私たちも実は凄い!!のではないでしょうか(^^)
もっともっとこの「美しい日本語」を大切にしなければと
改めて肝に銘じました。
数日前、かつての職場の同僚がご夫婦でいらして下さいました。
今は東京勤務のHさん。
職場結婚のご夫妻なので三人共通の話題に話も弾みます。
大いに語った後、奥様が「何だか私たち、つい昨日のことのように
『あの頃』の話をしてるけど、30年以上も前の事なのよ~!!」
と言われ、一瞬驚きに三人とも黙ってしまいました。
そうです。もう30余年も前のことを、まるで昨日の事のように
私たちは話していたのでした。
でも本当に30年も前とは思えないのです。
こんな「出会い」も「会話」も日本語なら簡単に表現できるのです。
ひと言で「懐かしい」と・・・