気がつけば、もう11月・・・
月日の経つのは何と早いものでしょう・・・
今年も残り僅かになってしまったことを実感しています。
このところ、かつて私がお世話になった
東京の珈琲屋のマスターから
頻繁に珈琲豆の注文があります。
マスターが「悪性リンパ腫」という病に倒れ
現役を退かれてもう何年になるでしょうか・・・
それ以来、そのマスター独自のブレンドを
唯一受け継いでいるのが珈琲屋吹野のブレンドで、それを
電話でご注文戴く度に宅配便にて東京へ発送させて戴いています。
病に倒れ、このところ外出もままならず、車椅子の生活を
余儀なくされているという状態なので、今はご自分のことだけで
精一杯でしょうから、吹野が開店して何年になるかなど
まったく解っていらっしゃらないと思ったもので、先日
豆の注文のお電話を戴いた際、今年30周年を迎えたことを
ご報告させてもらいました(^^)
思ったとおり、とてもびっくりされ、
そしてとてもとても喜んで下さいました。
もしかしたら、私はマスターよりも長く
珈琲屋を続けているのではないか?!と思います。
病に倒れた我が身と、かつての教え子の成長とを
改めて感慨深く思われたのでしょう・・・
その後『アンタ ハ エライ!!』
と書かれたお便りを戴きました・・・
アンタ ハ エライ
その文字から、あの関西弁独特のアクセントが
マスターの声となって文字から抜け出し聴こえて来ました。
それからマスターは奮起し、車椅子で伊勢丹まで出向き
私の好物のマカロンやロールケーキを贈って下さいました。
そこには、自分が続けたくても続けられなかった珈琲屋で
今も愉しそうに元気で働いている私へのエールと羨望が
込められているような気がしました。
今お世話になっている人や、かつて東京の珈琲屋の常連だった方に
吹野の珈琲をお礼にと差し上げて下さっているのだそうです。
だから、この頃頻繁に注文が続いているのです!!
そのかつての常連の中には私を憶えていて下さっている方もあり、
懐かしく当時に想いを馳せながら
会いたい~と云って下さるキトクな方もいらっしゃるとか(^^)
30年以上も前のことを未だに憶えていて懐かしんで戴けて
こちらこそ、光栄です(^^)v
今日もまた、東京へ発送する珈琲をせっせと造ります!!
懐かしい「ブレンド」を愉しんで戴けるように・・・