今年も例年より少し遅れましたが
また桜が咲きました。
3月のとある日、お客様が
奥様との幸せそうなツーショットの写真を
見せて下さいました。
そのお二人の背景はお二人の笑顔に勝るとも劣らない
綺麗な満開の桜と花びらの絨毯でした。
その素晴らしい桜並木はどこですか?!と問うと、
その方は本当は誰にも教えたくないんだけれど・・・
という思いを抑えその秘密の場所を教えて下さいました。
なので今年はその穴場へ出かけて来ました(^^)
そこは「とっとり花回廊」
四季折々の花を大山と共に愉しめる観光名所です。
その奥の一角に立派な桜並木がありました!!
もう幾度となく訪れているのに、その存在を知りませんでした。
知る人ぞ知るというのでありましょうか
お孫さんを連れたご夫婦や、小さいお子さん連れのご家族や
勿論若いカップルなどが芝生の上でのんびりと
桜を満喫していらっしゃいました。
桜という花は本当に人々の心を和ませる不思議な力を
持っていますね~♪
川沿いには必ずといっていい程桜並木があります。
それはきっと水に対する民の想いが
込められているような気がします。
殆どの学校の校庭にも桜の木はあります。
それは卒業していく子供達がそこで過ごした日々の
想い出をそこに残す為に植えてゆく記念樹。
そんなふうに桜には色々な人の「想い」が
込められているのではないでしょうか?!
岩手県の陸前高田では「桜ライン311」という
プロジェクトが地元の方々とそれに賛同した
ボランティアの人々の手で
あの日津波が押し寄せたそのラインに桜の木を
17000本植えているだそうです。
発起人の男性が抱き抱えた幼子にこう囁いていました。
「いいか~今度津波が来たら
この桜の木の上の方まで逃げるんだぞ~
友達にもみんなにもそう教えてあげるんだぞ~いいか~」
東北訛りでそう子供に言い聞かせるお父さんの心の叫びが
胸に響きました。
日航ジャンボ機事故で亡くなられた娘さんを想い
お母さんが植えられた桜が今は大きくなり
同じ悲しみを抱いて生きている人たちの慰めになっている
という場所もあるそうです。
桜は、実はそんな人々の「祈り」や「願い」や「希望」
が込められた「想い樹」なのかもしれませんね。
桜の木の下に埋めて欲しいと願った西行の想い
私も共感してしまいますね~(^^)