「雪有月」

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またまた大雪です!!

何やら今年一番の寒気団が上空にやって来ているとか!!

先月の大雪にも驚きましたが、今回はまた更に上回る積雪となりました。

なので、珈琲屋吹野は、本日お休みさせて戴いています。

先月の大雪の時の記憶がまだ生々しく、まずはそのお話をさせて戴きますね!!

1月22日夜から降り始めた雪が23日の朝目覚めてみると、街中をすっぽりと
真っ白に埋め尽くしていました。

休むか、出勤するか・・・全く迷うことなく「休む」と決心させる積雪でした。

止み間をみて近所の方々とせっせと雪かきに明け暮れるする二日間を過ごし
月曜日、火曜日とお休みを余儀なくされたのですが、流石に三日目の水曜日
には雪も止み、今日は何とか店を開けなければ・・・とバスでの出勤を決意!!

1月25日水曜日、午前10時20分バス亭に立ち数分後に来るバスを待ちました。

来ません・・・・・

次は11時に来る。

待ちます。

来ません・・・・・

気持ちは出勤以外の選択肢を持っていない!!

よし!! 歩こう!!!

歩いていれば、どこかでバスが追い付いてくるかもしれない・・・
それに乗ればいい!!

吹野元気に歩き出す!!

がしかし、ただひたすら国道を歩き続けることが困難なことに気づかされる。

車道は除雪されている。
が、歩道はその除雪された雪が山となって埋め尽くされている。
100メートルほど歩いたところで、そのことに気付かされた。

車道を歩けば車の邪魔になる。
安全に歩くために脇道に入る。
その時点でバスと遭遇する可能性は消えた・・・

今まで歩いたことのない路地を初めて歩く。
思いがけず、普段あまり見る機会もない冬の日本海に出会う!!
雪かきしている漁師さんが「おはようございます」と声をかけてくださる。

雪の中、人ひとり通れるほどの足跡のある道を歩いていると
向こうから歩いてくる人とすれ違う際にも、譲り合い
「大変な大雪になりましたね」と見ず知らずの人と声を交わす。

時には行き止まりの道に入ってしまってはまた、国道へ戻り、また
路地に入り、そこここでで雪かきしている人達がまた声をかけて下さり
その挨拶がいつの頃からか「こんにちわ」に変わっていた。

何度も雪にはまったり、尻もちをついたりしながら歩き続けているうちに
お昼になっていたのでした(笑)

行く手にコンビニが見えた時は救われた気がしました(笑)

コンビニ内でも雪かきされていない駐車場に嵌って動けなくなっている車
チェーンをつけているにも拘わらずタイヤが空回りし動けなくなっている
宅配便のトラックもあり、本当に大変な積雪なのでした。

2時間かけて6キロ歩いていました。

でもまだ店までは遠い・・・

そんな時向こうから走って来る車の中から声をかけられ、見ると
幼馴染の小中学校の同級生ではありませんか!!

正に救いの神とでもいいましょうか(笑)その友に店まで乗せてもらい
有り難いことに帰りも送ってもらうことになりました。

その日、珈琲屋吹野に滞在時間は僅か3時間半でしたが
私にとっては長い長い一日となりました。

途中雪景色をカメラに収めたり、充実した雪道歩きの日になりました。

暦では10月のことを「神無月」といいますが、出雲地方では「神有月」といいます。
全国の八百万の神様が出雲大社にお集まりになられるから・・・
この大雪に私は、平成29年1月は「雪有月」と命名しよう!!と思ったのですが
2月になってまたこの大雪です!!
いつまでこの「雪有月」は続くのでしょうか・・・