「地球一周の船旅」
どこかでこんなポスターをご覧になったことはありませんか?!
数年前から当店にこのポスターを貼らせてくださいとの要望有り
店内と外壁に貼られるようになりました。
第79回2013年4月1日から7月12日 横浜発着103日間
中国ーシンガポールースリランカーエジプトーギリシャーイタリア
スペインーフランスースウェーデンーロシアーフィンランド
デンマークーノルウェーー北アイルランドーベネズエラーパナマ
グアテマラーアカプルコーマンサニージョ
と巡る旅が129万円だそうです・・・
参加費が割引になるボランティアスタッフも大募集!
私もピースボートを応援しています という文字の下には
登山家の田部井淳子さん、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんの
顔写真とコメントがそえられています。
いったいこれは何だろう?! と思いながら眺めていました。
地球一周の船旅・・・とても魅力的
でも料金を見ると、到底私には無理・・・
こんな旅に参加する人はいったいどんな人々なのだろうか?!
そんなことを思っていたら、な な なんと!!
先日神戸ナンバーのお車で突然いらしたお客様があろうことか
このピースボートに乗船なさったことがあるとおっしゃるのです!!
もう、びっくりなんてものじゃありません!!!
たまたま他にお客様がいらっしゃらなかったことを好いことに
私はご夫妻の横に座り込み、身を乗り出してその船旅のお話を
伺ったのでした。
おふたりの笑顔からその旅がどれほど楽しかったかが伝わってきます。
私の一番訊きたかった3ヶ月以上に及ぶ船の中の生活が退屈ではないか?
という質問には即とんでもない!!というこたえが返ってきました(^^)
船内には映画館があったり、トレーニングジムがあったり、プールもある
ということは知っていましたが、それだけでは3ヶ月は過ごせないだろう
という私の考えは浅はかでありました。
なんと乗客それぞれの得意分野のカルチャースクールを開設するんだそうな!!
例えば英語が得意な方は英会話教室を、
絵が得意な方は絵画教室を
歌がお上手な方は音楽教室を という具合に乗客が俄か教師になるというのです!!
ちなみにその奥様は「3分間で着物が着れる」着付け教室を開設されたとか(^^)
ポスターに名前があった田部井さんや鎌田先生が特別講師となる講演会も
あるのだそうです。
そして旅が終わる頃には皆家族のように親しくなり、
船を降りてからもずっとお付き合いが続くようになるのだそうです。
とても無理とはわかっているけど、行ってみたいな・・・
なんて夢を見てしまう、そんな愉しい愉しいお話を聞かせて戴きました(^^)
ご主人は今奥様のご実家、岡山県でツリーハウス製作に夢中だそうです。
これもピースボートで知り合った方のご指導あってのことだとか!!
ほんとうに楽しそうなご夫妻で、山陰を旅している途中に偶然雑誌で
「珈琲屋吹野」を見つけ、遠回りになるにも拘らず、足を延ばして
来て下さったお蔭の「出会い」でありました。
またいつかお会いできたら・・・そう願いたくなるご夫妻でした。
それは3月最後の土曜日の昼下がりのことでした。
県外からいらしたような母娘と察するお二人が入店されました。
言葉から関西の方と思ったのですが、もしかしたら四国からの方かもしれません。
軽い昼食を召し上がった頃、お母さんの携帯が鳴りました。
話の様子からお父さんからの電話のようでした。
居場所を訊ねられたようで「喫茶店にいるよ」とお母さんは言いました。
そして次の問い掛けに対して「そう、お父さんが気になるって言ってたお店」
と言い「はい」「はい」「今から行きます」という会話で切られました。
携帯を閉じながらお母さんが娘さんに言いました。「お父さん怒ってた(笑い)!!」と
「なんで?!」と娘さんが怪訝な顔で訊くと「なんで俺より先にその店に行くかな!!」って
聞こえてしまった会話に私は吹き出しそうになりました(^^)
もし私がお父さんだったとしても、きっと同じように怒ったと思うから(^^)
今日これから、もうお帰りになるのなら仕方ありません。
が、もし一泊されるなら、是非明日はお父さんもご一緒に・・・・・
という言葉は言えずに、待ち合わせ場所へ向かわれるお二人を見送りました。
すると翌日、昨日の母娘と一緒に電話の向こうで怒っていたお父さんと息子さんが
揃って入って来られました(^^)v
どうやら話は無事納まったようでよかったです(^^)
昨日家族で吹野の前を通り、お父さんが「気になる」と言いながら通過したお店に
お父さんとお兄ちゃんが用を済ませている間に、時間待ちのお母さんと娘さんが
お父さんを差し置いて入ってしまったというのが昨日の事の顛末のようです。
この春から息子さんは鳥大へ入学、それを送って来られたご家族とお見受けしました。
とても仲睦まじいご家族でした(^^)
今年も気付けばもう4月です。
新生活をスタートさせた方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか?!
吹野のお客様の中にも子供を県外の大学へ送り出し、心配しているお母さんもあり、
転勤で吹野へ来られなくなったと嘆いて下さるお客様もあり悲喜こもごもです。
新しい環境に慣れるまで少し大変ですが、皆さん頑張って下さい!!
♪春は名のみの 風の寒さや♪
これは吉丸一昌作詞「早春賦」の一節ですが、
ほんとうにこの通りの今年の春です。
昨日は初夏の気温で今日は冬に逆戻り・・・
なんていう日の繰り返しという寒暖の差が
桜の開花を早め、もう東京では満開のところもあるようです。
米子でも日当たりの良い場所ではもう咲いています。
少し花見の計画を立て直さなければならなくなって
大慌ての方もいらっしゃるのではないでしょうか?!
そんな弥生3月も春分を過ぎました。
エライモノです。
弥生の声を聞くとに天地に暖気が充ち始めます。
これは5年程前の3月に戴いた手紙の書き出しです。
お守りのようにいつも鞄の中に入れて持ち歩いているので
封筒が擦り切れてしまっています。
どうしても冬は閉ざされたような気持ちになってしまいがちに。
それが3月になった途端に空も急に明るくなったように感じられ、
草木も芽吹き、気持ちも明るく、身も軽く
外へと飛び出したくなるような開放感がある弥生3月・・・
それがこの2行にうまく表現されていて
とても好きな文章です。
吹野には色々な写真や絵を飾っていますが、
ボックス席の一つに季節ごとに写真を架け替えている席があります。
アマチュアカメラマンの八田時彦氏の季節を切り取った作品を
お借りしているのです。
先日「冬の鳥取砂丘」から「菜の花と桜」になりました。
私がうっかりしていても、ちゃんと季節ごとに取り替えて下さり
とても助かっています(^^)
吹野は沢山の方に支えられて成り立っています。
21日には島根県立美術館に「のんびり雲」の写真展へ
行ってきました。
色々な体験学習をする生徒さんたちの姿や
取材する方々との楽しそうな対話のようすなどが撮影されていて
きっとこの経験は社会人となってから活かされるに違いない!!
と思いながら観せて戴きました。
珈琲屋吹野の写真の下で大塚先生と並んで記念撮影もして戴き
愉しい休日となりました(^^)
島根県立大学短期大学部の大塚先生から突然お電話があったのは
1月の終わろうとしている頃でした。
その電話の用向きはこうです。
このたび、のんびり雲の撮影で撮り貯めた写真を島根県立美術館で
皆さんに観て戴くことになりました。
そのご案内のチラシに吹野さんのブログの一文を載せさせて戴きたい
のですが、宜しいでしょうか?!
とても嬉しいお話で、お断りする理由など何もなく
二つ返事で私の駄文で宜しければどうぞどうぞとお受けしました。
そのチラシが出来上がり届けに来て下さったのが先月中旬。
大塚先生と吉田衣里さんとの久しぶりの再会でした。
先生はお変わりなく、そして卒業を間近に控えた衣里さんは
取材の時より少し大人になったように感じました。
取材の時は話だけで食べられなかったキャラメルバナナトーストが
気にかかっていた衣里さんはそれを食べるのを楽しみに来てくれたようでした。
珈琲とそれを食べながら色々お話をし、亡くなったマスターの話に及ぶと
また私は想いがこみ上げ涙してしまいました。
そんな話を聞く衣里さんの瞳も潤んでいて、優しい子だなと思いました。
この春卒業し社会人として羽ばたく衣里さんは岡山でケーキ作りを
学ぶことになったと聞き、仲間が増えたようで嬉しかったです(^^)
いつか衣里さんの作ったケーキを食べる日が来るのを楽しみにしている私です。
というわけで、3月20日から25日まで島根県立美術館にて
山陰の「小さな文化」を楽しむ のんびり雲 写真展 が開催されます。
7年間に撮影・掲載された写真の中から、最も「のんびり雲」らしい作品を
選んで展示されるそうです。
入場無料とのことですので、お出かけになってみて下さい。
勿論「珈琲屋吹野」の写真も展示して戴いています。
皆さんの周りの馴染みの場所や、懐かしい場所に出会えるかもしれません。
どうぞ宜しくお願いします!!
昨日、河原町から王秋という梨が届きました。
思いがけない贈り物に私は大喜びしました。
贈り主は麻里子さんでした。
麻里子さんとの出会いは昨年の10月でした。
服部麻知子さんと生徒さんの機織りの作品展に
おいで下さった時でした。
その日、カウンターに腰掛けた服部麻知子と歓談していると
ひとりの60歳代の女性が入って来られました。
瞬間、麻知子さんと私はその人が展示会にいらした方だと思いました。
ところがその女性はすぐに入り口近くの窓際の席に
お座りになってしまいました。
奥の展示品を見る事無く・・・です。
麻知子さんと私は顔を見合わせました。
「展示会にいらした方じゃなかったですね!!」
「そうですねハズレましたね!!」
そう小声で囁き合い
私はそのひとのもとへ注文を伺いに行きました。
ご注文戴いたお昼のランチを準備している間
麻知子さんはその方の横顔をチラチラと見ながら言いました。
やっぱり私の知っている方のような気がする・・・と
そして静かに席を立ち、窓際へ歩み寄り声を掛けられると
「あら~っ!!」っとそのひとも立ち上がり再会の挨拶を(笑い)
やはり展示会にいらした服部麻知子さんのお友達でした(^^)
そして麻里子さんはこうお話になりました。
普段、展示会へ行けば必ず真っ直ぐ展示を観に行きます。
ところが今日は吹野へ入った途端、何か暖かいものに包まれ
涙が溢れ、立って居られなくなり、とりあえず座らなければと
展示も観ずに近くの席に腰掛けてしまったのだと・・・
珈琲屋吹野には、私も気付いていない「何か」があるのかも
そんなことを思いながらその話を伺っていました。
その日は麻知子先生と積もる話をされ、私も参加させて戴き
お二人の再会を一緒に喜び、とても素敵な時を共有さてせ貰いました。
何となく好感を持てる気になる方でした。
なので今年、麻里子さんに吹野から年賀状を送りました。
すると1月下旬の朝から雪の舞う寒い日に
素敵な帽子とコートに身を包んだ麻里子さんが再び吹野へ!!
私が差し上げた年賀状をとても喜んで下さっていて
遠いところを列車に揺られおいで下さったのでした(^^)
とっとりNOWも観ましたと言って下さったので
亡き師の話も聞いて戴き、麻里子さんも昨年ご主人を亡くされており
同じ悲しみを想いまた涙が出ました。
外はとても寒い日でしたが、私は温かくなりました。
その日、王秋という梨を手土産にと準備していたのに
忘れて出て来てしまいましたと、とても悔やんでいらっしゃいました。
昨日宅急便にて届いたのが、その梨です。
その中には、こんな手紙が添えられていました。
先日は楽しいひとときをありがとうございました。
心も体もほっこりと暖かくなり、列車にゆられ、
雪景色を見ながら帰りました。
王秋(おうしゅう)という梨は収穫は11月ですが
2月まで置いています。
もう最後の最後で、しかも「イケン」梨です。ごめんなさい
「イケン」とはこちらの方言で良くないという意味です。
そのイケンという表現がいかにも麻里子さんらしくて
笑ってしまいました。
イケンといっても、少しキズがあり商品としては売れない
というだけのことで味には別状無く、私も初めて食べたのですが、
とってもとっても甘くジューシーでめっちゃ美味しかったです(^^)
米子と河原町は鳥取県の西の端と東の端で車で2時間以上はかかります。
車の運転をなさらない麻里子さんは列車の旅となります。
でも車窓から見える大山を眺めながらの愉しい旅だったようです。
春までにはまた来ます・・・と添えられていました。
その日を愉しみにお待ちしています。
是非その時は自身で染めて織られた着物を見せていただきたいです。
どうぞお元気で、これからも美味しい梨作りと機織りを
愉しんで下さいね。
素敵な出会いに感謝(^^)です。