ガレキ

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東北の「ガレキ」が何台ものトラックを連ね
東京へ運ばれてきているとニュースが報じています。

この「ガレキ」という言葉を聞くたびに胸が痛みます。

ガレキとは漢字では「瓦礫」と書きます。
辞書を引くと ①かわらと小石 
②つまらぬもの ねうちのないもの   とあります。

ガレキとなった今は、ねうちのないつまらぬもの
かもしれませんが、3月11日のあの震災が起こる前は
それぞれそこに暮らす人々の生活に欠かせない
必要不可欠なものばかりだったはずです。

家族みんなのたいせつな家の柱だったり屋根だったり
食卓や食器棚や勉強机だったはずです。

学び舎の廊下や下駄箱、教室や机や椅子だったはずです。

おじいちゃん、おばあちゃんの住む
年に一度は帰る懐かしい故郷の家だったかもしれません。

それらが、震災後一瞬にして「ガレキ」と呼び名をかえられ、
廃棄する場所に困る厄介物扱いされるようになったのです。

建てたばかりの新築の家もあったでしょう・・・
たいせつな想い出の品々もあったでしょう・・・

それが無造作にトラックに積まれ、廃棄場にガラガラと
棄てられていく様子をみるのは、胸引き裂かれる思いです。

珈琲屋吹野も老朽化激しく、やがていつか必ず
ガレキと呼ばれるものになります。

できるだけ長くその存在を柱と呼ばれ、棚と言われ
この心地良い空間と云って戴ける建物であり続けられるよう
あとどれくらいかわかりませんが、たいせつに存続させたいと
改めてこころに刻みました。

ガレキ・・・なんてかなしいことばでしょう・・・

 

       

珈琲豆宅配!!

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気がつけば、もう11月・・・

月日の経つのは何と早いものでしょう・・・
今年も残り僅かになってしまったことを実感しています。

このところ、かつて私がお世話になった
東京の珈琲屋のマスターから
頻繁に珈琲豆の注文があります。

マスターが「悪性リンパ腫」という病に倒れ
現役を退かれてもう何年になるでしょうか・・・

それ以来、そのマスター独自のブレンドを
唯一受け継いでいるのが珈琲屋吹野のブレンドで、それを
電話でご注文戴く度に宅配便にて東京へ発送させて戴いています。

病に倒れ、このところ外出もままならず、車椅子の生活を
余儀なくされているという状態なので、今はご自分のことだけで
精一杯でしょうから、吹野が開店して何年になるかなど
まったく解っていらっしゃらないと思ったもので、先日
豆の注文のお電話を戴いた際、今年30周年を迎えたことを
ご報告させてもらいました(^^)

思ったとおり、とてもびっくりされ、
そしてとてもとても喜んで下さいました。
もしかしたら、私はマスターよりも長く
珈琲屋を続けているのではないか?!と思います。

病に倒れた我が身と、かつての教え子の成長とを
改めて感慨深く思われたのでしょう・・・

その後『アンタ ハ エライ!!』

と書かれたお便りを戴きました・・・

 アンタ ハ エライ

その文字から、あの関西弁独特のアクセントが
マスターの声となって文字から抜け出し聴こえて来ました。

それからマスターは奮起し、車椅子で伊勢丹まで出向き
私の好物のマカロンやロールケーキを贈って下さいました。
そこには、自分が続けたくても続けられなかった珈琲屋で
今も愉しそうに元気で働いている私へのエールと羨望が
込められているような気がしました。

今お世話になっている人や、かつて東京の珈琲屋の常連だった方に
吹野の珈琲をお礼にと差し上げて下さっているのだそうです。
だから、この頃頻繁に注文が続いているのです!!

そのかつての常連の中には私を憶えていて下さっている方もあり、
懐かしく当時に想いを馳せながら
会いたい~と云って下さるキトクな方もいらっしゃるとか(^^)

30年以上も前のことを未だに憶えていて懐かしんで戴けて
こちらこそ、光栄です(^^)v

今日もまた、東京へ発送する珈琲をせっせと造ります!!
懐かしい「ブレンド」を愉しんで戴けるように・・・

 


 

閉幕!!

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14日から始まった「服部麻知子 染織教室の仲間たち展」

吹野に於いては2回目ですが教室展としては第12回目

その作品展も昨日で幕を閉じましたが、
服部麻知子先生の交友関係の広さに驚かされる毎日でした。

1993年にアジア博物館の立ち上げをお手伝いする目的で
東京から期間限定でいらしたのに、縁あってこちらに嫁ぐ事になり
鳥取で染織のお仕事をなさるようになられたのですが、その
20年足らずの間に、もしかしたら地元に住む私よりも
多くの人たちとの関係を築き
沢山の人たちに愛され親しまれていらっしゃることを
しみじみと感じさせられる作品展でした。

それは染織の技術もさることながら、その人柄に由来
するのではないかと私は感じています。

昨年に引き続き今回も10日間、ずっとご一緒したのですが
いつも、穏やかで物腰柔らかく、人を優しく包み込むような
柔和な方なのです(^^)

どんなお客様に対しても同じように接し、
ひとつひとつ丁寧に説明される姿に
我が身を反省させられる日々でありました(><)

そんなわけで、毎日毎日麻知子先生に会いに来られる方が
ずっとずっと続き、吹野ではないような賑わいでした。

機織り体験教室もみなさん喜んで下さり、
企画した方も嬉しくなりました。

期間中ご来場下さった皆さま、ありがとうございました。
鳥取からわざわざ電車でお越し下さった方もいらっしゃいました。
麻知子先生の人気の成せる技です!!

また来年も是非開催したいと思っていますので、
今年は思うような作品が出来ず出展を断念された生徒さんも
来年は是非胸張れる作品を出展されるよう頑張って下さい(^^)v

今日からまた吹野は平常通り、静かな珈琲屋に戻ります?!

一気に気温が下がりそうです。
体調管理に気を付けて温かくしてお過ごし下さいね~☆

織り姫

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服部麻知子さん機織り教室の作品展が
昨年に続き今年も昨日から始まりました(^^)

初日は雨にも拘らず、愉しみに待っていて下さった方々が
沢山足をお運び戴き、賑やかに開幕しました(^^)v

生徒さんの作品は、それぞれの想いが籠っていて、
自分で身に着けたり、持ち歩いたり、
日常生活の中で使いたいものが色々あります。
「非売品」であることが、とても残念に思える物が
いっぱいあります!!

糸を染めるところから始まる品々もあるので
それはそれは愛着があるでしょうね(^^)

奥の大テーブルはそんな生徒さんたちの作品が展示され、
右奥のボックス席は麻知子先生の作品コーナーになっていて
こちらはお買い求めになれるようになっていますので、
この中からお気に入りの物を見つけて戴ければと思います。

そして昨年も好評でした「機織り体験」ですが、
今年も16日と19日にダンボール板で作った
              簡易機織り機で
   23日には卓上機織り機で
オリジナルのコースターを作る体験教室をします。

もうすでに、予約が入り人気の教室ですが、
16日に2席 19日に5席 23日に2席
          まだ空きがあります(^^)

1時間くらいで、素敵なコースターが出来上がります~☆
昨年作られた方々はそれぞれに、花瓶の下に敷いたり
お気に入りの小物を載せたりとコースター以外にも
様々な使い方を愉しんでいらっしゃるとのことです。

想い出のある布を裂いたり、残り毛糸などで
本当に素敵なコースターが出来上がります(^^)

あまり器用ではないから・・・などと仰るかたにでも
先生のご指導が良いので少し頑張れば出来ます!!

是非挑戦してみて下さい

お問い合わせは0859-35-0777まで~☆

 

「二胡」

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みなさんは「二胡」という楽器をご存知でしょうか?!

「二胡」とは中国の伝統楽器ですが、実は発祥は中国ではなく
シルクロードを通って伝来した楽器であろうというのが
現在有力な説だそうです。

日本にも「胡弓」という伝統的な二胡とよく似た楽器がありますが
弓を回転させずに楽器本体の角度を変えるという演奏法から
まったく別の楽器だと分かるそうです。

「中国のバイオリン」とも呼ばれますが、同じ弦楽器でも
バイオリンは弓と本体が別になっているのに対し
二胡は二本の弦の間に弓が挟まっているのが特徴で
バイオリンは弓の片面しか使用できないのに対し
二胡は弓の表、裏面とも使用するのだそうです。

胴にはニシキヘビの皮が張られているため、
ワシントン条約のもとでは、輸入されにくいとか・・・

私と「二胡」という楽器の出会いは15~6年前に遡ります。
東京の恵比寿ガーデンプレイスへ初めて行った時でした。
夏の盛りの暑い日で、その建物の中に入った瞬間
とても涼しく、一気に汗が引くのを感じたのですが、
それはただクーラーがよく効いていた為というのではなく
とても涼しさを感じる「音」が流れているからだと気付くのに
そう時間はかかりませんでした。

その音が「二胡」でした・・・

風鈴や簾、美しい扇子や手拭いなど涼を誘う品々と共に
「二胡」のCDが並んでいました。
そのCDの中の一枚がプレイヤーから店内に流れていたのです。

私はすぐにその音色に惹かれその音源を購入しました(^^)
その時から私にとって「二胡」の音はイコール「涼しい」と
インプットされてしまいまして、毎年暑い季節になると
店で「二胡」の音を流すようになりました(^^)v

いつの日か、この「二胡」という楽器の音をナマで聴いてみたい
という願望が芽生えたのですが、なかなかその機会に恵まれず、
月日が過ぎていましたが、この度米子市文化ホール20周年事業
に二胡奏者として活躍中のチェンミンさんのコンサートが
あると聞き、即チケットを入手しました。
が、手にしてみるとそのコンサートは日曜の午後3時から・・・

珈琲屋の私にとっては最悪な時間帯でした・・・
が、諦めきれず、当日隙あらば・・・とドキドキしながら
その幸運を待ちました!!

すると2時20分頃、お客様が誰もいなくなりました!!
10分経過・・・20分経過・・・
誰も来ません!!!

意を決しました!!
ガスを止め、電気を消し、張り紙をして
米子市文化ホールへダッシュしました!!

開演ギリギリに会場へ滑り込むことが出来ました(^^)v
全席自由で、既に殆どの席が埋まっていました(><)
が、すぐにスタッフの方が「席はお有りですか?!」
と声をかけて下さり「いいえ、今来たところです!!」
と言うと、私を誘導しながら会場に入り、客席に向けて
「お近くに空いている席はございませんか?!
 私の隣の席が空いている・・・という方お手をあげて
 戴けませんか~?!」と大きな声で呼びかけて下さったのです。

とても親切なエスコートに感心し、感激しました。

お蔭さまでギリギリに飛び込んだにも拘らず前の方の席に
着かせて戴き、念願だった「二胡」のナマ演奏を
間近に聴くことが出来ました(^^)v

今まで「涼しい」と捉えていた「二胡の音」でしたが
チェンミンさんの演奏は優しい囁きのように聴こえ
郷愁を誘うかのように私の心に染みて行きました。

演奏もさることながら、とても美しい人でした。
約45分間、私は二胡の音色に酔い、もっと聴きたい
という想いを断ち切り、二部が始まる前の休憩時に席を立ち
ロビーでCDを購入すると、急ぎ店に戻りました。

その僅か1時間の間に珈琲屋へいらして下さった方々には
大変申し訳ないことをしました。ごめんなさい!!

でも私にとっては、とても貴重な1時間でした。
どうもありがとうございました~☆♪☆

今年のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の
テーマソングを演奏していらっしゃるのがチェンミンさんです!!
かつては「風林火山」も!!
みなさんも知らず知らずのうちに耳にされていることと思います。

時々こんな「我儘」をする珈琲屋ですが、
懲りずにどうぞ宜しくお願い申し上げまする~☆