東日本大震災

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ご無沙汰していました。

3月1日以来、ずっと更新していませんでしたが、
実は11日、穏やかなブログを更新しようとしていました。

ところが、皆さんご存知の通りそんなのんびりした事を
綴っている場合ではない出来事が、
突然起こってしまいました!!

その第一報が齎されたのは11日午後4時頃だったと思います。
テレビもラジオも無いところに居る私の元に一本の電話が入りました。
それは「今大変な事が起こっているよ!!
日本中が大変なことになっているよ!!
東北に大きな地震と津波が来て、何もかも流されて・・・」
という電話なのですが、要領を得ません。
でも、兎に角大変な事が起こっている、ということだけは
伝わってきました。

その後いらっしゃったお客様もみなさん何もご存じ無く、
吹野はいつもと変わらない営みを続けました。
それからもう一本「大変な状況になっている」という電話が入り、
何だか不安に駆られながら覚悟をして、家路に着きました。

すると、テレビはCMも無い、報道特別番組ばかりになっており、
各地の悲惨な情景が映し出されていて、
まるで映画かドラマのCG映像のようで、
とても現実とは信じられない光景ばかりでした。

私は今日一日、いつもと変わらない普通の一日を過ごして来たのに、
同じ日本の東北では、大変な災害があり、多くの人々や物を
一瞬にして呑み込んでしまった・・・
そんな現実が、夢ではなく実際に起こったのだと、
実感し始めていました。

夜になっても報道は続いていました。
床に就いてからも、眠れぬままずっとテレビの報道を観ていました。

翌朝、ついに私は動けなくなっていました。
なんとか起き上がろうとするのですが、あまりの衝撃に、
身体が耐え切れなくなったのです。
やむ無く、お店は休む事にしました。
張り紙も無い臨時休業を心配して下さった方もいらっしゃいました。
お出で戴いた方々にも大変ご迷惑をお掛けしました。
この場を借りてお詫び申し上げます。

それから毎日、新聞やテレビで報道される更なる悲惨な状況。
その上、福島原発の被害も大きい事が判明。

今迄当たり前だった事が当たり前でなくなった・・・

暖かい布団に包まって眠れるという事。
毎日お風呂に入れて、美味しいご飯が食べられる事。
いつもと変わらない家族や友達の笑顔がある事。
朝目覚めた時、昨日と変わらない風景が窓の外に広がっている事。

これらが、どんなに幸せな事か・・・・・

何をどう綴っていいのか、言葉が見つからず、
しばらくブログを開く事が出来ませんでしたが、
やっと想いを綴ってみようという気持ちになれました。

毎日東北の人達の逞しさ、強さ、他人を思いやる心に
胸打たれています。
被災からまだ2週間ですが、もうすでに復興し始めています。
福島原発でも、命を賭して目に見えない敵と懸命に
戦って下さっている方々がいらっしゃることを忘れてはいけません。

今ある命を一日一日大切に生きること・・・
地震列島の日本です。
いつ私たちの身に起こってもおかしくない事です。
なんだか人生観が変わりました。

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今日から3月~☆

あの豪雪の日々から、やっと春になるのです(^^)
がしかし、明日、明後日にはまた雪の予報が・・・
なかなか簡単には春はやって来ないようですね(><)

せめて、美味しいスィーツでは「春」を感じて戴こうと
季節限定レアチーズケーキは、冬の「柚子のチーズケーキ」
から「桜のチーズケーキ」となりました~☆☆☆

ほんのり桜の香りのするチーズケーキです。
一足早い春の気分を味わって戴ければと思います(^^)

先日の暖かさに冬物を片付けてしまった私は、
少しやせ我慢をして頑張りたいと思っています。

みなさんも体調管理に気を付けて、
少し暖かい日には「春風に誘われて珈琲タイム」
などにお出掛け下さいませ~♪

春からの新入学で、旅立つ子供たちを見送る淋しさを
味わっていらっしゃるお母さんも多いようです。

「春」は出会いや別れ・・・悲喜交々ですね・・・

白衣の天使

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少し前になりますが、Sさんとお話をしている時のこと。

昨年6月にお父様を亡くされたSさんが、
その当時の想い出を語って下さった時、
その病院にとても素敵な看護婦さん(今は看護士と言いますが
私はあえてこう呼ばせて戴きます)がいらして、とても親身に
なって下さったそうです。
その方の瞳がとても美しいので病床のお父様が、
出なくなった声を振り絞り、その看護婦さんの耳元に
「きれいな瞳しとるな~☆」と囁かれたのだそうです(^^)
その声を聞き取る事が出来なかった看護婦さんが
「え~?!な~に~?!」と訊き返されたので代わりにSさんが
「きれいな瞳だ~って言ってます(^^)」と伝えた・・・
そんなお話でした・・・・・

その時私の脳裏に蘇える人がいました・・・

今は亡き父が入院している時にも、私たち家族に
優しく寄り添って下さった看護婦さんがいらっしゃいました。
その「春美さん」のことを想い出したのです(^^)

父が最期の10日間を過ごした病室の担当をして下さったのが
いつも笑顔の「春美さん」でした・・・

何人かの看護婦さんが交代でついて下さるのですが、
私はその中で「春美さん」が一番好きでした~☆

心細い私たちを励ますように、いつも笑顔で、
呼吸器を持って来て下さる時も、吸引口に可愛い動物の顔が
付いている物を持って来て下さり、父が嫌がらずに出来るよう
小さな気配りをして下さったのが春美さんでした。

その日の午後、病院に居る家族から珈琲屋に
「急がなくていいから、ゆっくりでいいから、
 気を付けて運転して、病院に来て・・・」
と電話がありました。
その日の朝、父のベットの側から離れたくない衝動に駆られ、
今日は店を休む!!という私に、何かあったらすぐ連絡するから、
安心して仕事に行きなさい・・・と無理やり病院を出た日でした。

なんだかそんな胸騒ぎがあったのは、気のせいではなかったようでした。
幾度も深呼吸を繰り返し、慎重に運転を・・・と心掛けながらも、
自然に涙が溢れ、何度も手で拭いながら病院へ向かい、
病室に駆け込むと、家族よりも先に、
父の一番側に居る春美さんの姿が目に飛び込みました。

泣きながら駆け込む私に、その一番側の席を譲ると私に、
バトンタッチだよ(^^)というように、いつもの笑顔を注ぎ、
静かに病室を出て行かれました。

10数年過ぎた今でも、その光景をまだはっきりと憶えています。

大切な家族を病院で看守るとき、一番身近で頼りになるのが
看護婦さんでした。
その中でも春美さんが一番私たちに寄り添って下さっていて、
春美さんがお休みの日は心細かった・・・

そんなことを想い出した翌日、その春美さんが珈琲屋に!!
吹野にはいつもこんなサプライズが起こります!!(^^)

こんなふうに、時々晴美さんは吹野へおいで下さいます。
あの時のほんの10日間だけのご縁です。
でも、なんだかず~っと長くお付き合いさせて戴いているような
そんな親しみを感じさせる人です・・・・(^^)

あれからいろんなことがあり、春美さんもこの春で
仕事を辞めることを決断されたそうです。
ほんとうに、大変なお仕事だったと思います。
これからは、お孫さんを看ながら、少しゆっくりして、
それからまた新たなお仕事をしていかれるとか(^^)

あの頃とちっとも変わらないあの笑顔で、
そんなお話をして下さいました。
「白衣の天使」なんてもう今では使われない言葉かもしれませんが、
私のとって春美さんはやっぱり「白衣の天使」です(^^)v

今年は、早いもので、父の「十三回忌」・・・です


 

「恋する日本語」

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あなたは「あえか」という言葉を知っていますか?!

「涵養」を「かんよう」と読む日本語を知っていますか?!

「紐帯(ちゅうたい)」「気宇(きう)」という日本語があり、
その言葉の「意味」を知っていますか?!

「うたた寝」という言葉を使ったことがあると思いますが、
その「うたた」を「転た」と書き、それにも意味があることを
知っていましたか?!


「あえか」は はかなげなさま。

「涵養」は 水がしみこむように、少しずつ養い育てること。

「紐帯」とは 人と人を結びつける重要な役割を果たすもの。

「気宇」というのは 心のひろさ。

「うたた寝」の転た には ますます、非常に。転じてなんとなく。

という意味があるのだそうです・・・・・

これらを含む三十五の言葉のそれぞれの意味を紹介しながら
それぞれの言葉から作者が思い描く「短いドラマ」が
綴られた本が「恋する日本語」という冊子で
幻冬舎より出版されています(^^)v

著者は 小山薫堂さん
第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した
あの映画「おくりびと」の脚本を書かれた人です~☆

あの映画にも描かれていた、本来日本人が持っていた
優しさや思いやる心が、この本にも溢れていて、
そして、「日本語」にはこんなに素晴らしい
埋もれた言葉があるのだということを教えられました。

こんなに美しい日本語を使わないのは勿体無い!!
埋もれさせたくない!!・・・と思う今日この頃です。

私がこの本で気に入ったいくつかの「短いドラマ」
の中からふたつ、ご紹介しておきますね(^^)


   『紐帯』

  図書館で借りた本に
  歯医者の診察券がはさまっていた。

  きっと前に借りた人が、
  栞代わりに使っていたのだろう。
  診察券の住所に、私は返送してあげた。

  そうやって始まった文通から5年・・・・・
  明日、私たちは結婚する。

  披露宴会場は、あの図書館・・・・・。
                 

 

   『気宇』

  デートの朝に寝坊した。
  慌ててシャワーを浴びて、
  慌ててお化粧をして、
  慌てて電車に飛び乗った。

  マズイ! 1時間の遅刻・・・・・。

  そのとき、
  携帯電話に彼からメールが届いた。

  「只今、キャンペーン期間中!
  1時間まで無料で待ちます!
  遅刻するなら、是非この機会に!」
                  

ねぇ~!♪! ちょっといい話でしょう~☆(^^)v

こんなショートストーリーが35編綴られています。

あとがきに、これは、ほんの偶然からの始まりで、
しらべものをと辞書をめくっていて色々な言葉に出会い、
それらから三十五の物語が生まれたとありました。

皆さんも時間があるとき、辞書を開いてみませんか~♪
きっと素敵な言葉に出会うことが出来ると思います。
そしてそれが、自分の想い出の一頁と重なったり、
その言葉から自分なりの物語を思い描いてみるのも
愉しいのではないかと思います。

私もこれからのブログの中に、そんな辞書から見つけた
言葉から物語を綴ってみるのも面白いかなと考えています。

実はこれ、NHKでドラマ化されていて、
3月10日まで毎週木曜深夜0時15分~45分
の放送となっています(^^)v
 

バレンタイン~☆

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また今年もこの日が近づいて来ました(^^)☆

2月14日は女子から男子へチョコレートを贈り
愛を告白する日「バレンタインデー」・・・
いつからこんな習慣が定着したのでしょうか~?!
私が子供の頃には、こんな盛り上がりは無かったような
気がするのですが・・・

先日TVに出演していらした森永製菓の社長さんが
わが社がバレンタインの仕掛人であると仰っていました!!

森永製菓さんは日本一古い洋菓子製造販売した
会社なのだそうです!!~☆

創業は明治32年、工場は栃木にあります。

1914年に日本で初めてのキャラメルを販売し、
それが今でも人気の、あの黄色い箱に入ったキャラメルです☆

今も子供たちに大人気のチョコボール(^^)
人気の秘密は毎年少しずつ味を変えているからだとか(^^)v

ず~っと愛されるのには、やはり企業努力があるのですね~☆

さて、バレンタインの話に戻りますが、
その森永さんの戦略にまんまと嵌り
この国では「バレンタインにはチョコレート」が定着し、
都会のデパ地下ではこの時期には世界のチョコレートが集まり、
その美味しさとデザインを競っています。

だからというわけではありませんが、
今年は珈琲屋吹野でもバレンタインのチョコレートを
ご用意させて戴きました~☆(^^)☆

当店で使用している珈琲豆一粒一粒をチョコレートで包んだ
珈琲豆チョコビーンズです(^^)v

苦味の効いたサントス ニブラ豆をスィートチョコで・・・
マイルドなコロンビア スプレモ豆をホワイトチョコで包んだ
二種類をご用意しました~☆☆

プレゼントに・・・また自分自身に・・・
(この頃は自分用に買う女性が増えているようですが~♪)
珈琲豆とチョコのハーモニーをお愉しみ戴ければ幸いです~☆♪☆

~LOVE チュウ~ニュウ~♪☆♪~♪~♪~☆~