あなたは「あえか」という言葉を知っていますか?!
「涵養」を「かんよう」と読む日本語を知っていますか?!
「紐帯(ちゅうたい)」「気宇(きう)」という日本語があり、
その言葉の「意味」を知っていますか?!
「うたた寝」という言葉を使ったことがあると思いますが、
その「うたた」を「転た」と書き、それにも意味があることを
知っていましたか?!
「あえか」は はかなげなさま。
「涵養」は 水がしみこむように、少しずつ養い育てること。
「紐帯」とは 人と人を結びつける重要な役割を果たすもの。
「気宇」というのは 心のひろさ。
「うたた寝」の転た には ますます、非常に。転じてなんとなく。
という意味があるのだそうです・・・・・
これらを含む三十五の言葉のそれぞれの意味を紹介しながら
それぞれの言葉から作者が思い描く「短いドラマ」が
綴られた本が「恋する日本語」という冊子で
幻冬舎より出版されています(^^)v
著者は 小山薫堂さん
第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した
あの映画「おくりびと」の脚本を書かれた人です~☆
あの映画にも描かれていた、本来日本人が持っていた
優しさや思いやる心が、この本にも溢れていて、
そして、「日本語」にはこんなに素晴らしい
埋もれた言葉があるのだということを教えられました。
こんなに美しい日本語を使わないのは勿体無い!!
埋もれさせたくない!!・・・と思う今日この頃です。
私がこの本で気に入ったいくつかの「短いドラマ」
の中からふたつ、ご紹介しておきますね(^^)
『紐帯』
図書館で借りた本に
歯医者の診察券がはさまっていた。
きっと前に借りた人が、
栞代わりに使っていたのだろう。
診察券の住所に、私は返送してあげた。
そうやって始まった文通から5年・・・・・
明日、私たちは結婚する。
披露宴会場は、あの図書館・・・・・。
『気宇』
デートの朝に寝坊した。
慌ててシャワーを浴びて、
慌ててお化粧をして、
慌てて電車に飛び乗った。
マズイ! 1時間の遅刻・・・・・。
そのとき、
携帯電話に彼からメールが届いた。
「只今、キャンペーン期間中!
1時間まで無料で待ちます!
遅刻するなら、是非この機会に!」
ねぇ~!♪! ちょっといい話でしょう~☆(^^)v
こんなショートストーリーが35編綴られています。
あとがきに、これは、ほんの偶然からの始まりで、
しらべものをと辞書をめくっていて色々な言葉に出会い、
それらから三十五の物語が生まれたとありました。
皆さんも時間があるとき、辞書を開いてみませんか~♪
きっと素敵な言葉に出会うことが出来ると思います。
そしてそれが、自分の想い出の一頁と重なったり、
その言葉から自分なりの物語を思い描いてみるのも
愉しいのではないかと思います。
私もこれからのブログの中に、そんな辞書から見つけた
言葉から物語を綴ってみるのも面白いかなと考えています。
実はこれ、NHKでドラマ化されていて、
3月10日まで毎週木曜深夜0時15分~45分
の放送となっています(^^)v