桜~さくら~

  • 投稿日:
  • by

良く晴れた土曜日の午後
突然小さな身体に大きな紙袋を抱えた寧子さんが・・・
「少し早いですが、来週は来られそうにないので・・・」
と手渡されたのは綺麗な薄紅の胡蝶蘭でした。

もうすぐ来る私の誕生日を憶えていてくれたのです~♪☆♪
思いがけない少し早めの誕生祝いに胸がいっぱいになりました(^^)
寧子さん、本当にありがとう~☆
大切に育てますね♪

それから、このブログにコメントを入れようとしてくれたのに、
エラーになったと・・・ごめんなさい!!
私も自分の文章を入れるのが精一杯で、
うまく方法をお教えする事が出来なくてごめんなさいです!!

毎年毎年こんな風に覚えていて下さる方がいらして、
こうして私が年を重ねる事を祝して戴けることに感謝し、
私はしあわせ者だな~☆☆と熱く込み上げて来るものがあります。

今、吹野のカウンターには桃の花が、奥の大テーブルには利休梅が、
このどちらもお客様が庭の木を手折って持って来て下さり、
吹野の「春」に色を添えて下さっています~(^^)

いろいろなお花が咲き始める「春」はいいですね~♪♪

でも日本の「春」といえば、やはり「桜」ですね~(^^)v

毎年この季節を愉しみに、桜を求めて出かけます~♪

昨年は京都でした。

今年は、島根県の西の端、浜田市の三隅というところへ
「大平桜」を愛でに行って来ました~(^^)/

桜の老木の傍にひっそりと立つ「大平さん」のお宅。
その大平さんのご先祖が手植えられた小さな桜が
観光名所となるくらいの大木に育ったのだそうです。

なんと樹齢670年と伺い、気の遠くなるようなその長い年月を想い、
その桜の老木が生きて来た日々を胸に、カメラのシャッターを切りました。

桜という木は花のない季節は、本当に目立たない
ひっそりと立っている木です。

それが、草木が芽吹く季節になると時を違えず蕾を膨らませ、
一週間から10日というその短い命を精一杯咲き、私達に幸せをくれて、
そして、あっけなく風に散りその命を終えるのです・・・

その「生き方」が私は好きです~(^^)v

お花見日和の週末になりました~☆

みなさんもどこかで、この精一杯咲いている花を愛でて、
「綺麗だね~」と声を掛けてあげて下さい。
それだけで、桜の花も本望・・・・・
悔いなく散って行けると思います(^^)v


 

「ま く れ る」

  • 投稿日:
  • by

「♪~行きは良い良い、帰りは怖い~♪」
なんていう歌がありますが、まさにあの日がそうでした!!

浜田真理子さんのコンサート終了後、その余韻に浸りながら
人の流れに沿ってホール出口に辿り着くと、何やら嬉しくない音が・・・

激しい雨音でした!!
私達が真理子さんの歌に心地良く浸っている頃
天候は一変し、凄い嵐になっていたのでした!!

待っていても止む気配のない雨でした。
その上時々ピカッと光ったりして・・・

確かに朝の天気予報では、夜には雷を伴う雨になると言っておりました!!

一緒に居た友が、自分のレインコートを掲げ、
「これをふたりで被って車のところまで走ろう~(^^)」と言うので、
お言葉に甘えて、そのコートの右半分をお借りして
せ~の~で雨の中へ走り出しました!!
ふたりで二人三脚のように、調子よく走っていました。
時々水溜りに嵌り、バシャッと大きな跳をあげたりしながら・・・

そして、もうすぐ車に辿り着くという頃でした。
自分の意思よりも足の動きの方が速くなって来ました。
なんだかどんどん加速して行く足に上半身が置いてきぼりに
されそうになるので、必死でついて行く・・・

よくテレビで「面白ビデオ~☆」などと言ってホームビデオで撮影した、
運動会で頑張り過ぎて足が縺れて転倒するおとうさんの姿を見ますよね~(^^)
それを笑って見ていた私が今まさに、その状態に陥ろうとしていました!!

自分の意思に反した行動を取り始め勝手に回転しだした足・・・
私は暴走する足を自分の意思で止める事が出来ず、コントロール不能となり、

アッこれはマズイ~!!と思うと同時に
ワ~ッと地面が顔に急接近して来ました~$○#※&△%∮X

スローモーションのように私の体は、雨に濡れた地面につんのめり、
転がっていました・・・・・(><)

咄嗟についた右肘に痛みが走りましたが、雨の中そんなところに
転がっているわけにはいきません!!
少し痛む右足も労わっている暇は勿論ありません!!

「大丈夫~?!」と心配してくれる友にも「大丈夫~☆」と強がり、
数メートル先の車に滑り込んだのでした(..#)

「転ぶ」ということを山陰地方の方言で「まくれる」と言います。

あの日の私の転び方は、「転ぶ」なんて生易しいものではなく、
まさに「まくれる」という言葉がピッタリな、勢い余って一回転
しそうなくらいの激しい転び方!!でした(^^;)

右手の小指、右肘、右足の三箇所に擦り傷と青痣が・・・
特に右肘の傷は大きく、Tシャツの袖には剥けた薄皮と血がこびり付いており、
全治一週間・・・でした~(^^)v

まだ少し痛みは残っていますが、これくらいで済んで良かった~♪☆と
今は笑い話です~(^^)☆

ひとつ収穫もありました~☆☆

私は今迄見た事がなくて、いつか見たいと願っていた「稲光」を
あの日、車の中で右手の痛みに耐えながら初めて見る事が出来ました(^^)v

痛かったけど、嬉しかった~(^^)/

そんな吹野さんの「ズッコケ話」・・・でした!!

今週からNHKの朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」が始まりました~☆
島根県の安来が舞台なので、山陰地方の方言が沢山出て来ます~♪
もしかしたら「まくれる」も登場するかも~(^^)

春の嵐~予告編~

  • 投稿日:
  • by

「横田っ子」さん、早速のコメント有難うございました~(^^)/

真空管のアンプの話から、そのアンプの製作者が横田(島根県の地名)
に居る、と言うと、「僕横田から来ました~!!」という
驚きの展開になったのでしたね~(^^)

こんな「偶然」は、吹野では頻繁に起こる事なので、
むしろ、「ああ~そうなんだ~☆」と受け止めるようになりました~♪

車で米子まで来て、駐車場に車を置き、乗せている折り畳み自転車で
車では入れない、或いは通り過ごしてしまう処をカメラに収める
と聞き、いつかその写真たちを見せて戴ける日を愉しみにしています。

「雪」の吹野もいいですが、その前に是非「初夏」の裏窓の風景を
見に来て戴きたいですね~(^^)v

その眺めが大好き~☆というお客様がとても多いんですよ~(^^)
「紫陽花寄席」の高座の背景にもなるその風情は
高座を一層盛り上げてくれています(^^)v

先日、今にも咲かんと待ち構えている庭の木蓮のお話をしましたが、
一週間前のあの暖かかった土曜日に満開となりました~♪

その夜の嵐で、折角咲いた花が無残な姿になるのではないかと
母をハラハラさせましたが、翌朝も木蓮たちは、激しい風雨に耐え
美しいビロードのような花びらを風に靡かせ逞しく咲いていました。

そうです、あの日、浜田真理子さんのコンサートの日・・・
往路は車の中は3月とは思えないほどの蒸し暑さで、
復路は一変し、大嵐となっていたのですが、
実は私の身の上にある不幸な出来事が訪れたのでした!!

では、次回はそのお話をしましょう・・・・・(^^)v

~うたかた~

  • 投稿日:
  • by

気温が急に上昇し、20℃を越え6月初旬の陽気となった土曜日、
私は予てより気になっていたアーティストのコンサートへ
出かけて来ました♪♪♪

「浜田真理子」~うたかた~  です。
彼女は島根県出身、松江在住のシンガーソングライターです。
ご存知の方もあるかと思いますが、そうでない方の為に
少しプロフィールをご紹介しますと、

学生時代より、バー、クラブ、ホテルのラウンジで、
ピアノの弾き語りをし、1998年に初アルバムをリリース。
その僅か500枚のプレスが、東京のマスコミに取り上げられ完売。
再プレス後、外資系CDショップの試聴器でロングヒット!
ライブ活動を年間数本のペースで始め、2003年寺島しのぶ初主演映画
「ヴァイブレータ」に2曲使用され、2004年7月にはTBS「情熱大陸」
に出演し反響を呼びました。
2008年には久世光彦氏の音楽舞台で小泉今日子と共演し
CM「国境なき医師団」で書き下ろし曲「ひそやかに」が流れました。
昨年3月NHKで放送された「白洲次郎」にも挿入歌に起用されるなど、
大活躍をされています。

数年前から、ラジオやテレビから聴こえて来る彼女の歌声に
とても惹かれるものがあり、是非一度、生(なま)の彼女の声を
聴きたいと願っていました(^^)

そのチャンスがやっと訪れたのでした(^^)v

境港シンフォニーガーデンという素敵なホールに
彼女の魅力的な歌声が響きました。
とても美しく響く高音と、少しハスキーな囁くような声が
彼女の魅力だと思います。

オリジナルの曲も素敵でしたが、一番耳に残っているのは、
バラード風に彼女がアレンジした「貝殻節」でした~☆♪☆

彼女のラブソングは、とても切なく優しく
ホールを包み込んでいました。

素敵な「時間」をありがとう~(^^)

ゲストの「ノグチ アツシ」さんが、山陰では有名な「安来のおじ」
と知ったことも大きな収穫でありました~(^^)v

みなさんも機会がありましたら、CDも沢山リリースされていますので、
是非一度彼女の歌声を聴いてみて下さい~(^^)♪

突然の病い

  • 投稿日:
  • by

このところ暖かい日と寒い日が交互にやって来ます。
昔は三寒四温などと言いましたが、この頃はそんな生易しい
ものではない気温差でやって来ます。

その気温差はお客様の来店数にじつにリアルに反映されます。

そんな少し暖かく、おひさまが顔を見せてくれた日
暫くお姿をお見かけしていなかったあけみさんがお出で下さいました☆

あけみさんは「土曜会」でご紹介した方です。
ずっと、亡くなった父上の友人の奥様やご自身のお友達と一緒に
お越し下さっていたのですが、ここ数ヶ月お見かけしていなくて、
何かあったのでは・・・と気になっていたところでした。

久々にご来店下さったあけみさんは、今までと違っていました。

大きなサングラスと、右手には杖が・・・
その杖に支えられながら入って来られた姿に驚きは隠せませんでした。

お互いに再会を喜び合った後、サングラスの理由を知りました。

ある日、突然、今まで見えていたものが見えなくなったら・・・
ある日、急に、今まで普通に見えていた視界が小さく狭まったら・・・
ある日、当たり前のことが、当たり前でなくなってしまったら・・・

あけみさんの眼は「網膜剥離(もうまくはくり)」になっていたそうです。

「網膜剥離」とは、眼底の網膜色素上皮が網膜視細胞層から剥がれ、
その間隙に液化した硝子体が貯留する病変です。

あけみさんは、昨年末、それまでお住まいだった神奈川のお宅を売却し、
米子へ帰って来るという大作業を決行されたのだそうです。

網膜色素上皮は、眼圧によって剥がれる事もあるそうです。
重い荷物を持ち上げたり、色々な心労もあったでしょう・・・
そのお疲れが眼に大きな負担を与えたのでしょう(xx)

手術も大変だったでしょうが、術後ずっと「うつ伏せ寝」
を強いられた事が一番苦痛だったと、笑顔で話して下さり、
お元気になられて、本当に良かったと胸を撫で下ろしました(^^)v

神奈川のお家を買って下さった30歳代のご夫婦には、
二人のお子さんがあり、そのひとりの男の子の名前が、
亡くなったお父様と同じ名前だったことや、
米子での新しい住まいが「土曜会」の御大のお宅のすぐ近くだったこと
などを何かに導かれているようだと感慨深くお話して下さいました。

そして何にも増して嬉しかったのは、幼馴染のお友達が
入院中から退院後も、ずっとお世話をして下さったということでした。

その日も付き添って一緒にいらしていて、お世話になったお礼に
美味しい珈琲をご馳走するからって連れて来てもらったんですよ~♪
と微笑むあけみさんの隣には優しそうな笑顔のお友達が
見守るように寄り添っていらっしゃいました。

突然の病いは良くない事ではありましたが、
こんな風に、身の回りのお世話をして下さるお友達がいらっしゃる
ということが素晴らしい事だと思いました(^^)

それから「今年も紫陽花寄席はありますか~?!」と訊かれました。
「今回のことで、いろんな人にお世話になったので、そのお礼に
紫陽花寄席にご招待したいと思ってるんですよ~(^^)
なので、チケット4枚予約しておきますから宜しくお願いしますね~☆」と
早々とご予約を頂戴しました~(^^)

そろそろ今年の計画も始めなければなりませんね(^^)v

庭の木蓮の蕾が、冬の間大切に包み守ってくれていた殻を破り
今にも白い花びらを開げようと待ち構えています
春が近いと感じているのは、人間だけではなさそうです・・・