ルーシーと仔犬たち

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ススキの穂が秋風にそよぎ、コスモスが薄紅色の花を咲かせ、
どこからともなく、金木犀の香りが漂う季節になりました。

そんな朝、明日香村の渡辺氏より、少し重い郵便物が届きました!!
厚さは2センチくらいあり、「本」かな~とも思えるのですが、サイズはCDくらい・・・???

封を切ってみると、中から出て来たのは『「SayHello!」あのこによろしく』
という イワサキユキオ著の写真集でした☆!

早速開いてみると、どのページにも、かわいい仔犬たちが愛くるしい表情で登場するのです♪
そして、それぞれの写真にイワサキ氏の優しいコメントが添えられていました♪

「帯」には 『うまれて、ありがとう。』とあり、
  
  いいことがあった日、ろくでもなかった日、
  なんでもない日、どのページでも開いてください。
  なんだかとにかくうれしくなります。
  そういう魔法のこめられた本なんです。

という、糸井重里さんの推薦の言葉がありました。

その写真集は、イワサキユキオ氏がジャックラッセルテリアという犬種の
ルーシーという女の仔を飼い始めたことから始まる物語です。

ペットショップでは、ジャックラッセルテリアは初心者には難しい犬ですよ~
と言われるのですが、それでも、どうしても、この犬種しか考えられないイワサキ氏!!
難しいことを覚悟の上で、この犬と共に生活する事を決意します。

それから、イワサキ氏とルーシーの悪戦苦闘の日々が始まり、やがて迎える
ルーシーの初めての出産☆♪
臨月を迎え、産みの苦しみと戦うルーシーに、どうしていいか分らず
ただオロオロするばかりのイワサキ氏!!

ルーシーの頑張りと、イワサキ氏の懸命の介助で、三匹の女の仔が生まれました☆
「ニコ」「サンコ」「ヨンコ」と名付けられたその仔たちの成長記録が、この写真集です☆

まだ眼も開かない生まれたばかりの子どもたちが、
ただ匂いだけを頼りにお母さんのオッパイに辿り着き、三匹が競うように飲む姿。

やがて、たどたどしく歩く姿や、仔ども同士じゃれ合う様子や、寝顔の写真から
やんちゃな、いたずらっこの顔まで、そのすべてに
イワサキ氏の仔どもたちへの溢れんばかりの愛情が伝わって来ます☆♪ 

成長につれ、仔犬たちの顔にそれぞれに「個性」が出て来ます♪
「ニコ」はちょっとおとぼけ顔(笑い)
「サンコ」は好奇心旺盛ないたずらっこそのもの!
「ヨンコ」は少し甘えん坊で、穏やかな顔をしています♪

私の「お気に入り」は「サンコ」と迷った末「ヨンコ」になりました(笑い)☆

渡辺氏にお礼の電話をした時「君は猫派かい?犬派かい?」と訊かれましたが、
私は「仔派!」です(笑い)
猫でも、犬でも、いやいや、トラでもライオンでもクマでも子供はみんな可愛いです☆☆♪

そんな動物好きの私ですが、今迄一度も動物を飼った事がありません(泣)

一度だけ、子供の頃姉が捨て猫を拾ってきた事がありました。
しかし、三日目くらいに父の逆鱗に触れ、涙の別れをした事があります。

今でも、飼ってみたいという思いはありますが、
ただ「可愛い」だけではいけないと思っているんですね・・・
その「命」に責任が持てないと飼ってはいけないと思っています。

なので、時々ペットショップで、ガラス越しに眺めたり、
お店の方のご好意で、抱かせてもらったりする事で満足しています(笑い)

お気付きの方もあるかもしれませんが、
仔犬たちの名前が「ニコ」から始まっているの、不自然ですよね・・・
実は、ルーシーのお腹の中には4匹の子犬がいました。
長女「イッコ」は、一度もお母さんのオッパイを吸うことなく、
天国へ召されて逝ったのです(泣)
小さな小さな「命」・・・ですが、大切なかけがえのない「命」・・・です・・・

「ニコ」「サンコ」「ヨンコ」の命を守るために
「イッコ」はその命を捧げたのだと著者は書いていらっしゃいます。
この「イッコ」がくれた命を大切にして、三匹には元気に生きて欲しいですね☆!

今、私の携帯の「待ち受け画面」は「ヨンコ」です!!


 

シルバーウィークの「贈りもの」

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いつもコメントをくれる「SEI」さん  ありがとう☆!
  SEIさんが「ホラー」好きとは知りませんでした(笑い)
  私もず~っと昔に聞き覚えのある題名ですよ~(背筋ゾクゾク)
  それぞれに想い入れのある「映画」があるものですね~(笑い)
  これからみなさんに「好きな映画は?!」と質問してみるのも面白いかもしれませんね♪

初めてコメントをくれたCHIEKOちゃん  ありがとう☆!
  「魚拓展」よく頑張りましたね♪ ご苦労様でした!!
  CHIEKOちゃんも「特等席」によく座るひとりでしたね(笑い)!!
  また、その席を暖めに来て下さいね
  そして、時々「珈琲屋吹野物語」も覗いてみて下さい♪ 宜しく~♪

それから「奈良の旅人IKUMINさん」早速のコメント  ありがとう☆!
  ブログの愉しさは、こういうところにあるのですね~♪
  今まで全く知らなかった人たちと、ここで繋がる♪♪
  想い出になる旅になったようで、良かったです♪
  是非是非また鳥取へ「帰って来て」下さい 待ってますよ~☆

そして、この連休には、久々に帰郷して、顔を見せてくれた人たちもいました。

30年も前に、私を初めての海外旅行へ誘ったM子
高校時代の同級生で、大阪のJTBに勤務しています。

会社の健康診断で「太り過ぎ!!」と言われ、それから毎日歩いているのだそうです!!
目標1日2万歩だそうですが、辛くなったら続きません!! 

彼女は歩く愉しみを見つけていました。

勤務先から自宅までの道のりに電車通勤では知る事が無かったであろう
その街の風景を発見する愉しみを見つけていたのです~☆

休日は、自宅から大阪城公園までがウォーキングコース。
珍しい建物や、素敵なお家を見つけたり・・・その中でも一番のお気に入りは、
ステンドグラスが素敵なとても大きな教会で、細川ガラシャ夫人ゆかりの教会だそうです☆
そんな由緒正しい教会が、自宅近くにあるなんて知らなかった!とM子☆
おそらく「歩く」ことがなかったら、ずっ~と知らずに過ごしたかもしれません。

クリスチャンでなければ入ることはできないそうですが、
見学だけなら入れてもらえるかもしれないので、いつかその中に足を踏み入れてみたいと
瞳を輝かせながら話してくれました☆~☆

そして、もうひとり(一組?!)
私が珈琲屋を始める前に勤務していた証券会社時代の同僚です。
二人は社内結婚をして、彼の転勤先へと転々としていたのですが、今は東京に落ち着き、
時々帰省しては顔を見せてくれていたのですが、ここ数年訪れる事なく、
どうしているのかと気になっていました。
「私のこと憶えてる~♪♪」なんて言いながら、おどけて入って来た彼女は、
数年前と変わりなく、すぐ「Kクン」だとわかりました~☆
彼女は当時とてもボーイッシュで、私はずっと「クン付け」で呼んでおり、
いまだにその癖は抜けず、もっと言えば、「Kクン」とは旧姓で
今では「Yさん」になっているにも拘らず、自然に「Kクン~」と呼んでしまっています(笑い)

今までと何一つ変わらない元気そうなKクンでしたが、
「実は『心の病』だったの・・・」と言うので、あまりに意外で、驚きました!
夫のYさんも、とっても優しいダンナさまだし、時々連れて来ていた子供たちも、
とってもいい子たちばかりだったので、一体彼女の身に何があったんだろうと気になりましたが、
家族が一緒だったので話せず、彼女の目配せで、また、ゆっくり聴くことにしました。

が、この二人に共通な事・・・それは田舎に残している年老いた「両親」でした。
私たちの年代になると、親も相当な「高齢」になります。
二人とも、もう親とちゃんとした会話が出来なくなったり、
付き添わなければ、一人で外出させることが不安な状況になっていました。

離れているが故に、尚一層心配なことと思います。
こうして、時々帰って顔を見せてあげる事が一番の親孝行なのかもしれません。

「高齢化」が私の身近にも迫っています!!

でも、そんなご両親の為に帰郷してくれたお蔭で、私もみんなに会う事が出来ました☆

素敵な「シルバーウィーク」でした☆♪ 

ようこそ鳥取へ!!

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連休になると、鳥取東部から、あるいは島根県など県外のお客様がおいで下さいます。
が、更に遠くからのお客様もいらして下さいます。

昨日も、お昼に、大きな荷物を抱えた若い女性が二人、おみえになりました♪

「こんにちわ~」と笑顔で入って来た二人はカウンター奥に席を取り、
早速メニューを見ながら、何を注文するか迷っていました!!

 奈「やっぱりアイスココアにする~?!」
 京「でも珈琲屋さんだよ~♪」
 奈「そうだね~♪じゃあ私『アイス オ・レ』にするわ☆」
 京「じゃあ私・・・『葡萄ジュース♪』」  ??なんでやねん!!(笑い)

という面白い会話で注文が決まり、それぞれのお飲み物をお作りしました♪

見るからに「旅人」風だった二人に、「どちらからいらしたんですか~」と声をかけてみました。
すると「私は奈良で、彼女は京都です~♪」というお返事が返って来ました!!

京都も奈良も、私が大好きな、時々訪れる古都です☆!

京都は、春と秋に家族で旅します。
そして奈良は、明日香村の藍染織館の渡辺さんとのご縁が出来てから
足繁く通うお気に入りの「こころのふるさと」となった、いにしえの里です☆

つい、嬉しくなり「奈良のどちらから?!」と尋ねると、「東大寺の近くです!」と仰る!

昨年、東大寺の「お水取り」に行った話をすると、彼女も大喜びで、
「今度いらっしゃる時は、是非うちにも来て下さい!両親がお店をやってるんです!!」
と書いてくれたメモには「洋風手料理 明倫館」とありました♪
「市内をご案内しますから、連絡して下さい♪」と嬉しいことを☆!

また、奈良へ出かける愉しみがひとつ増えました(笑い)!!

そして、今度は彼女たちがどうして今回の旅先を「鳥取」にしたのか訊いてみました。
すると「私たち、鳥取砂丘に行ってみたかったんです♪
でも、鳥取行きのバスに空席がなく、米子行きに空きがあったので、米子へ来たんです!
それで、今日は「大山」へ行ってきたんですが、凄く綺麗でした☆☆☆」
お世辞ではなく、本当に心からそう言ってくれているのが伝わり、嬉しくなりました☆
「『みるくの里』のソフトクリームもメチャメチャ美味しかったな~♪♪」
も、心からの声でした☆☆
「水木しげる(鬼太郎)ロードへも行きましたか~?!」という問いには、
「行きたかったんですけど、もう時間がなくて行けなかったんです(泣)!!
また、今度行こうな~」と二人で残念そうに顔を見合わせて言いました。
「鳥取 いいとこですね~☆ 凄くいいです~☆」と、とても気に入ってくれたようで、
やはり、わが街を褒められるのは嬉しいものです☆♪☆

「珈琲屋吹野」は、ガイドブックで見つけてくれたのだそうです☆
米子駅から鳥取へ向かうJRの時間に少し余裕があり、なんとか行けそうだと思い、
駅から懸命に歩いて来てくれたのだそうです☆
そのガイドブックに「アイスココアが美味しい!」とコメントしてあったので、
それを頼もうと思っていたのが、あの、最初の「会話」だったのだと、後で教えられました(笑い)
そんな僅かの時間を、駅からわざわざここへ来る為に歩いてくれたことを知り、
また、感激もひとしおでした☆☆
そんなわけで、もっとゆっくりしたかった~と心を残しながら、急ぎ駅へと帰って行きました。
昨夜は鳥取市内で一泊、今日はいよいよ待望の「鳥取砂丘」です。
愉しい一日になる事を祈っています☆!

日本海の海の幸と、美味しい水と空気、まだ多く残された自然と温泉と温かい人情・・・
みなさんも、どうぞ鳥取へお出で下さい☆☆

 

 

特等席!!

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どこまでも続いていそうな爽やかな青空が広がっています♪♪
「天高く馬肥ゆる秋」到来です!!
あちこちで、刈り取られた稲がハデに干されているのにも「稔りの秋」を感じる今日この頃です。

湿度が高い梅雨から夏にかけては、珈琲を点てるのも一苦労するのですが、
漸く、また珈琲が点てやすくなる季節がやって来ました☆
挽きたての珈琲の一粒一粒が、優しく注がれるお湯を気持ち良さそうに吸収し、
深呼吸するようにフワーッと膨らんで、お湯を注いでいる方も、つい微笑んでしまいます♪

そんな私の手元を観ながら、「ここは特等席ですね~☆」とにっこり笑ったのは
いつも、倉吉からやって来てくれるSちゃん♪でした。

昨日座ったのは、カウンターの入り口から三つ目の席!!
いつもは、奥から三つ目くらいに座るのですが、昨日は先客あり!で、
私の目の前の席に座ったのでした!!

そこは、ほぼ常連さんの指定席となっています。
私の手作業がつぶさに見れることと、お話がし易いという事で、
いつの間にかそこに座る人が多くなりました♪

「吹野さんの珈琲を点てる姿(所作)カッコイイ~☆♪」なんて冷やかすSちゃん!!
でも、そんな風に言ってもらえる事は、とっても嬉しい事です♪
決してパフォーマンスとしてやっているのではなく、
珈琲を点てる作業として、「一番無駄がなく美しく動く」やり方として、
東京の珈琲屋さんのマスターが教えて下さったものです。
計算し尽くされたその「無駄」のない動きが、珈琲の味まで惹き立たせていると思います。

まず、珈琲の一杯分の豆を計量するところからスタートしている一連の流れ。
それを「カッコイイ」と評価してもらえる事は、有り難き幸せ☆

その席に座ると、その手元を間近に観る事が出来、更に香りも愉しめます♪
自分の珈琲の香りだけでなく、他のお客様の為に点てている香りまで(笑い)
こんな「美味しい(笑い)」席はありません☆
そのことに、Sちゃん漸く気付いたようでした♪

いよいよ連休もスタートしました!!
連休中も吹野は営業しています。
是非お立寄りくださいませ♪

好評の「セット」(軽いランチに最適~☆)もございます。
季節限定の「無花果のコンポート」もありますよ♪

皆様のご来店お待ちしています☆♪

名作映画

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昨日、久し振りに顔を見せてくれたお客様「池ちゃん」
角盤町2丁目の「頓珍漢」というお店のオーナーで、
もう20年来のお付き合いになります。
時々思い出したように、ひょっこり覗いてくれます♪

その池ちゃんが、珈琲を飲みながら、唐突に
「今迄で、いちばん繰り返し観た映画って何?!」と質問して来ました。

とても不思議な事なのですが、私は少し前から、「あなたのいちばん好きな映画は何ですか?!」
と質問されることを予知(?)していたのです!!
そして、もしそう問われたら、わたしの答えは決まっていました。

今、まさに、その問い掛けが来た~!!と驚くと同時に、私は、こう即答していました。
「☆☆ローマの休日☆☆!」と・・・

私が初めてその映画を観たのは、恐らく小学生の頃だったと思います。
モノクロのテレビの画面に映し出される、見たことも無い美しい女性☆!
容姿端麗とは、この人のためにある言葉のような「オードリー ヘプバーン」
そして、異国ローマの美しい風景と、冒険と切ないラブストーリーに魅了されました。

いつの間にか、私自身が主人公の皇女に成り切っていて、
すっかりグレゴリーペックに恋しているのです☆♪

もしかしたら、わたしの初恋の人はグレゴリーペックだったかもしれません☆
「頼れる大人の男性」という印象は、今観ても変わなく、素敵な紳士です。

すると池ちゃんも「う~ん☆あれは、ええ映画だったな~☆~」と言ってくれました!!

ここで、反対意見を唱えられると、話にならないのですが、
賛同してくれたお蔭で盛り上がり、ヘプバーンの美しさと、グレゴリーペックの魅力について
ふたりとも興奮気味に語ってしまいました(笑い)!!

いつかあの舞台となった、「スペイン広場」や「真実の口」へ旅してみたいな~
なんて話で締め括りとなりましたが、ほんとうにこの映画は、
何度観ても新鮮で、ドキドキし、最後には切なくて、必ず涙が出ます。

私個人的には、続編を作り、ハッピーエンドにしたいのですが・・・
このままの方がいいのかも・・・