『お得なセット』

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「このセットは色々変わるんですか~?!」
と、お帰りの時声を掛けて下さった方は、50代の男性でした。

先月から始めた『お得なセット』を召し上がって下さったのですが、
「仕事で米子に寄せて戴くんですが、こちらへは二回目です!!
全国あちこち行くんですが、それぞれの地で、ちょっとお気に入りの喫茶店を
見つけるのが楽しみになっていましてね~☆」とにっこりされました。

「『お得なセット』は毎月変わりますよ~☆」とお答えしました。
今月は、ブレンド珈琲と人気のキャラメルバナナトーストに、
トマトのサラダと、自家製カスピ海ヨーグルトに手作りジャムを添えて・・・
軽いランチになればと始めたものです(¥1000)
男性にも気に入って戴けたようで嬉しかったです☆!

「じゃあこの次来たら、また違うセットが食べれるんですね~(笑い)」
大きな荷物を肩に掛けながら仰り、
「これから佐賀に向かいます。佐賀にも、ちょっと良い喫茶店見つけたので、
今日到着したら、そこへ直行します(笑い)」と元気良く旅立たれました!!
これから九州佐賀へ、というと少し遅くなりますが、
その喫茶店は夜10時まで営業なさっているのだそうです。

全国各地に、お気に入りの場所があるなんて素敵ですよね☆
お仕事の中にも楽しみを見出すと「旅もまた愉し」となりますよね!!

この次いらっしゃる時にも喜んで戴けるような『セット』を
ご用意してお待ちしていますね☆
どうぞ、良い旅を!!


 

『きみに読む物語』

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梅雨入り宣言のあと、思いがけない晴天で、
お蔭さまで店内は賑わい、「ゆっくり読書」とはならずに済み、
張り切ってお仕事をさせて戴きました☆
という訳で、休日に一冊お客様から予てよりお借りしていた本を読破しました。

Kさんより「これ、読んでみて下さい☆!」と手渡されたのは、
ニコラス スパークス著『もうひとつの愛の奇跡』でした。

「吹野さん『きみに読む物語』っていう映画ご覧になりましたか?!
この本はそれの続編なんです!!」とKさん・・・
題名も内容も、ほぼ知っている映画でしたが、残念ながら未だ観ていませんでした。

そうKさんに告げると、まず先にその『きみに読む物語』の方を観て貰わないと!!
と、そのDVDを借りて来て下さったのです☆!

私は本当に恵まれている☆と心から感謝☆☆☆

で、まずその映画を観ました。
出会いから結婚するに至るまで、様々な出来事があったノアとアリーが
幸せな数十年の結婚生活の後、妻がアルツハイマーとなり、
自分たちの愉しかった過去をすべて忘れてしまって、夫の事すら分らなくなっている
妻に、その青春時代の物語を、読み聴かせるというものです。
夫の根気強い努力は報われ、その物語を読み終える頃には、妻はその「お話」は
自分たちのことで、それを読んでくれているのは夫であると気づきます。
しかしそれも数分の事で、またすぐに、目の前にいる男性が誰だかわからなくなります。
そんな事の繰り返しという日々で、 
切ないところもありますが、私は読み終えて、清々しい気持ちになりました。
素晴らしいハッピーエンドだと思ったからです。

それから漸く、その続編という『もうひとつの愛の奇跡』を読み始めました。

これはノアとアリーの娘の物語でした。
アルツハイマーのアリーは亡くなり、ノアはアリーを看取った老人施設にいます。
娘は結婚して子供が三人居ます。ノアにとっては孫です。
その娘の夫が、仕事人間で、つい結婚記念日を忘れてしまっていた。
それまでも、こどもの成長と共に会話も少なくなり、ほとんど話さない日も・・・
そんな時、妻はとても悲しくなるものです。
結婚した事にさえ疑問を抱き、自分は愛されているのだろうか、とまで悩み苦しみます。

それを知った夫は深く反省し、来年の結婚記念日は必ず妻に笑顔を取り戻させる!!
と、一年がかりの、大プロジェクトを開始するのです☆!!

私個人としては、『きみに読む物語』より、こちらに感動しました。
とにかく、並大抵のプロジェクトじゃないんです!!
家族や友人、仲間の協力なくしては出来ない事で、
一緒になってこの作戦に力を貸してくれた人々も素晴らしいし、
そういう人脈を持っているこの人自身が素晴らしい人だからだと思いました。

義理の父とも、とてもいい関係を築いていて、義理の息子としても優しい人です。

なんとも言えず、心温まる物語でした。
本をお貸し下さったKさん、DVDをお貸し下さったHさん、有難うございました☆

少し冷めかけたご夫婦には、読んでみて戴くと良いのではないかと?!・・・
ハッピーなご夫婦は、もっとハッピーになれるのではないでしょうか?!

 

読書の梅雨!!

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毎年のことですが、今年も亦「梅雨入り」しましたね~!

雨というのは、商いにはあまり好ましいものではありません。
朝から雨、という日は、たいていお客様の来店が少なくなります。
みなさんが好んで下さる理想的な「静かな珈琲屋」となるわけです!!
経営者にとっては、あまり有り難くない事ですが仕方ありませんねえ~(笑い)

と、そんな日は私の「読書タイム」になるのです☆!

最近ハマッているのが「逆説の日本史」井沢元彦著 です☆☆

「好き嫌いはあるかもしれないけど、私は面白かったから読んでみて!!」と
お客様からお借りしたのですが・・・・・面白いです☆!
仰るとおり、井沢氏の独説の部分もありますが、多くの研究者も同じ意見の方が
いらっしゃるようです。
現に、最近の報道で、『箸墓古墳は卑弥呼の墓ではないか・・・』というのを
耳にしましたが、それも井沢説のひとつだったのです!!

私達がその昔(はるか昔?!)、歴史の教科書で学んだ事、
おじいちゃんやおばあちゅんから、聞かされた日本の歴史や神話を
ずっと信じて、疑いもしなかった事が、この本を読んで、
「そう云われれば、そういうことも有り得る!、なるほど、それも有りかな~!」
と思え、今まで何も不思議に感じなかった事が、不思議に思えて来たりするのです。

今まで知らなかったことも、たくさん教えてもらえました。

幸か不幸か、なかなかゆっくり読む時間が取れず、スローペースなので、
漸く「黎明編」を読み終えたところで、これから「古代編」へと
読み進んでいくところです。
何だか、ワクワクしてしまいます☆♪☆

これで、鬱陶しい嫌な梅雨も愉しく過ごせそうですね!!

爆笑「紫陽花寄席」

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始まりは一本の電話 でした・・・

昨年の4月のこと、明日香村の渡辺誠弥館長より
「君んとこで、落語会やらないかい~?!」と唐突な電話が!!
一瞬の戸惑いはありました。が、元来、「笑い」は大好きな私は、
何だか愉しそうな予感がして「いいですよ~♪」と即答していました☆
何故だか分らないのですが、渡辺氏からのお誘いには、
いつも後先のことを考えず乗ってしまう私です☆
まるで「渡辺マジック!!」とでも言うのでしょうか♪☆

「日程は6月の末頃だから・・・「紫陽花寄席」なんてどうだい~?!」
などと、上手い命名をされるのも渡辺氏の凄い才能といえるところです☆
そういう訳で、その日から私の怒濤のような日々が始まったのでした!!

高座をつとめて下さるのは、桂まめださんという、上方の新人落語家☆
脱サラをして、桂文福一門へ入門九年目の若手噺家さんでした。
渡辺氏の飛鳥藍染織館に出入りされるようになり、
この新米落語家のために一肌脱ごうという渡辺氏の思いに
きっと、まめださんという方は、愛される人柄なんだろうな~☆と感じ、
そんな思いは、電話で初めてご挨拶戴いた時の、
まめださんのお話し振りで、よ~く分りました☆

落語会を開くには不向きな造りの当店です。
どんなふうに高座を作るのか?!・・・
でも、もうそんなことを考えている暇はありません!!
船は大海原へもう漕ぎ出していました!!

先ずはお客様に声掛けを始めることに専念!
ご来店の方々に声を掛けるだけではなく、お葉書でのご案内もさせて戴きました。

すると、有り難いことに皆さんがご賛同下さり、
お便りをお送りした方々からも、次々に「行かせて貰います、愉しみ~☆」
と、嬉しいお電話が続々入りました。
亦、日本海新聞に開催の案内を載せて戴くことも出来、それをご覧になった方からも
お電話を戴き、狭い店内に入りきらない程のお返事が寄せられ、
嬉しい悲鳴となりました!!

期日が迫った頃には、亦、明日香村より電話で、
渡辺氏がNHK松江支局勤務の頃から親しい、松江で開業医をなさっている先生が
是非、私も高座に上がらせて欲しいと云って下さっているから宜しく~☆と!!

こうして、桂まめださんの上方落語の前座として、
春雨や雷蔵一門の春雨や落雷さんもご出演下さるという、
豪華な落語の会が誕生したのでした。

前日徹夜で仕上げたプログラムと、
当日の暑さを配慮して思いついた紫陽花の写真を印刷した特製うちわも完成!!

平成20年6月29日「紫陽花寄席」
早朝奈良を出発して来て下さった渡辺氏御一行の手を借り、
店内奥の大テーブルを窓際に移し、即席の立派な高座が出来上がりました。
そして一行は、朝のラジオの生放送にも出演させて戴くという幸運に与り、
山陰放送へと向かいました。

久々にマイクの前に座った渡辺氏と
初のラジオ出演となったまめださんのドキドキオロオロの生放送!!
私までドキドキハラハラ、手に汗しながらラジオを聴いたのが
まるで昨日の事のように想い出されます☆
まめださんと、板井アナの軽妙なやり取りは、とても愉しいものでひと安心☆

夕方6時会場の店内には、続々とお客様がいらして、満席、立ち見の場内に、
前座というには申し訳ないほどの貫禄で、
松江の医師、春雨や落雷さんの「時蕎麦」が始まりました。
「今何時(なんどき)だい~?!」というフレーズで有名な古典落語を
堂々と朗々と語られ、場内にどっと笑いが起こりました♪☆

そして、まめださんのご登場です!!

まずは自己紹介
「わたくし、桂まめだと申します・・・本名は 安倍晋三です・・・・・」
「似てる~☆」っと どっと笑いが起こります。
少々緊張気味だったまめださんの顔が、ほっとして綻ぶのがわかりました。

それから次々と飛び出す謎掛け・・・
「珈琲屋吹野さんの紫陽花寄席と掛けまして・・・」

何と云うんだろう~と、皆が身を乗り出します。

「今日着ている着物と解きます・・・そのこころは
・・・・・・・・・・着てみてよかった~☆ 来てみてよかった~☆」

皆さんの笑い声が響きます☆

気を良くして少しずつリラックスしていくまめださん♪

「吹野さんの紫陽花寄席と掛けまして・・・」

次は何て~と、またまた耳を欹てます。

「金のシャチホコと解きます・・・そのこころは
・・・・・・・・・・「名古屋か~☆ 和やか~☆」

また、どっと笑いが起こり、もうまめださんは、
みなさんの心をがっちりつかんでいました♪♪

笑い声に包まれて「まくら」を終えると
まめださんの十八番「動物園」のはじまり はじまり~☆

身振り手振りも、ライオンやトラにそっくりで
そのたどたどしい話し方がまた笑いを誘い、いつの間にか
もう場内は大爆笑となっていました。

最後には割れんばかりの拍手と、「頑張って~!!」
という声援もあがって、終わっても尚みなさんの笑顔は
ずっと続いていました。

こうして、初の試み「紫陽花寄席」は
大盛況のうちに幕を下ろしました。

そして後日、ご来場下さった客様からこんなお便りが届きました。

『書中お見舞い申し上げます。
 先日はたのしい寄席に寄せて頂きまして有難うございました。
久々にお腹の皮がよじれる程に笑いました。
 咄家の「まめださん」気に入りました。
そこに座って居られるだけでおかしみが沸いてきて、
次は何を話すのだろうと聴き入ってしまいます。
次回の寄席もまた「まめださん」のお話をきいてみたいと思っております。
              ありがとうございました。  かしこ

戸惑いながらも、「やってみよう!!」と試みた落語会でしたが、
こんなに喜んで戴き、目頭が熱くなるほど嬉しいお便りでした☆

こちらこそ、ありがとうございましたと、心から感謝・・・でした。

渡辺氏からも、とても良いお客様だったとお褒め戴きました。
「27年間の君とお客様の培った日々の賜物だよ」と云って戴き
熱い想いが込み上げて来ました。

という訳で、今年も「紫陽花寄席」開催の運びとなりました☆☆☆

6月27日土曜日午後5時開場、6時開演
皆様のご要望にお応えして、今年も桂まめださんと春雨や落雷氏を
お招きし、賑やかに開催致します♪♪

昨年お越し下さった方はもちろん、残念ながら昨年お出でになれなかった方も
お腹の皮がよじれても構わなければ、
是非、珈琲屋吹野の「紫陽花寄席」へお運び下さい☆!!

すでに半分以上席は埋まっておりますので、ご予約はお早めにお願いします☆!!

さて、今年は、どんな噺で笑わせて下さるのか愉しみです♪♪


 

森光子さん、おめでとう!!

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今朝テレビが、森光子さんの国民栄誉賞受賞を報じていました。

89歳にして現役で、舞台に立っていらっしゃる。

先日の「放浪記」2000回記念の特別番組の放送の翌日は、
お客様との会話に、必ず森さんの名前が登場しました☆☆

座長として、これからも舞台を続けていきたいという
意欲に溢れたパワフルな森さんの姿に、
みんなが大変な刺激を受けていました。

自分が心から愛せる「仕事」が出来るという事が、
どれほど幸せなことか、ということを、
私自身、身に染みて感じています。
本当に、女優になるために生まれて来た、
女優という職業を天職と感じ、
沢山の素晴らしい仲間に囲まれて、守られて、
ずっとずっと「放浪記」を続けられることを、
心からお祈りし、応援したいものです☆

「原動力は、何より東山君を筆頭とする、
ジャニーズの若さ!!だよね~♪♪」
なんて、女性たちは羨ましそうに口を揃えました☆

私も89歳まで、珈琲屋を続けられるでしょうか~???
ジャニーズの応援がないから」無理かな!!

でも、出来る限り続けて行きたいと思います!!
森さんの背中を追いかけて、ひた走りに走ります!!
みなさん、応援宜しくお願いします☆