読書の梅雨!!

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毎年のことですが、今年も亦「梅雨入り」しましたね~!

雨というのは、商いにはあまり好ましいものではありません。
朝から雨、という日は、たいていお客様の来店が少なくなります。
みなさんが好んで下さる理想的な「静かな珈琲屋」となるわけです!!
経営者にとっては、あまり有り難くない事ですが仕方ありませんねえ~(笑い)

と、そんな日は私の「読書タイム」になるのです☆!

最近ハマッているのが「逆説の日本史」井沢元彦著 です☆☆

「好き嫌いはあるかもしれないけど、私は面白かったから読んでみて!!」と
お客様からお借りしたのですが・・・・・面白いです☆!
仰るとおり、井沢氏の独説の部分もありますが、多くの研究者も同じ意見の方が
いらっしゃるようです。
現に、最近の報道で、『箸墓古墳は卑弥呼の墓ではないか・・・』というのを
耳にしましたが、それも井沢説のひとつだったのです!!

私達がその昔(はるか昔?!)、歴史の教科書で学んだ事、
おじいちゃんやおばあちゅんから、聞かされた日本の歴史や神話を
ずっと信じて、疑いもしなかった事が、この本を読んで、
「そう云われれば、そういうことも有り得る!、なるほど、それも有りかな~!」
と思え、今まで何も不思議に感じなかった事が、不思議に思えて来たりするのです。

今まで知らなかったことも、たくさん教えてもらえました。

幸か不幸か、なかなかゆっくり読む時間が取れず、スローペースなので、
漸く「黎明編」を読み終えたところで、これから「古代編」へと
読み進んでいくところです。
何だか、ワクワクしてしまいます☆♪☆

これで、鬱陶しい嫌な梅雨も愉しく過ごせそうですね!!

爆笑「紫陽花寄席」

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始まりは一本の電話 でした・・・

昨年の4月のこと、明日香村の渡辺誠弥館長より
「君んとこで、落語会やらないかい~?!」と唐突な電話が!!
一瞬の戸惑いはありました。が、元来、「笑い」は大好きな私は、
何だか愉しそうな予感がして「いいですよ~♪」と即答していました☆
何故だか分らないのですが、渡辺氏からのお誘いには、
いつも後先のことを考えず乗ってしまう私です☆
まるで「渡辺マジック!!」とでも言うのでしょうか♪☆

「日程は6月の末頃だから・・・「紫陽花寄席」なんてどうだい~?!」
などと、上手い命名をされるのも渡辺氏の凄い才能といえるところです☆
そういう訳で、その日から私の怒濤のような日々が始まったのでした!!

高座をつとめて下さるのは、桂まめださんという、上方の新人落語家☆
脱サラをして、桂文福一門へ入門九年目の若手噺家さんでした。
渡辺氏の飛鳥藍染織館に出入りされるようになり、
この新米落語家のために一肌脱ごうという渡辺氏の思いに
きっと、まめださんという方は、愛される人柄なんだろうな~☆と感じ、
そんな思いは、電話で初めてご挨拶戴いた時の、
まめださんのお話し振りで、よ~く分りました☆

落語会を開くには不向きな造りの当店です。
どんなふうに高座を作るのか?!・・・
でも、もうそんなことを考えている暇はありません!!
船は大海原へもう漕ぎ出していました!!

先ずはお客様に声掛けを始めることに専念!
ご来店の方々に声を掛けるだけではなく、お葉書でのご案内もさせて戴きました。

すると、有り難いことに皆さんがご賛同下さり、
お便りをお送りした方々からも、次々に「行かせて貰います、愉しみ~☆」
と、嬉しいお電話が続々入りました。
亦、日本海新聞に開催の案内を載せて戴くことも出来、それをご覧になった方からも
お電話を戴き、狭い店内に入りきらない程のお返事が寄せられ、
嬉しい悲鳴となりました!!

期日が迫った頃には、亦、明日香村より電話で、
渡辺氏がNHK松江支局勤務の頃から親しい、松江で開業医をなさっている先生が
是非、私も高座に上がらせて欲しいと云って下さっているから宜しく~☆と!!

こうして、桂まめださんの上方落語の前座として、
春雨や雷蔵一門の春雨や落雷さんもご出演下さるという、
豪華な落語の会が誕生したのでした。

前日徹夜で仕上げたプログラムと、
当日の暑さを配慮して思いついた紫陽花の写真を印刷した特製うちわも完成!!

平成20年6月29日「紫陽花寄席」
早朝奈良を出発して来て下さった渡辺氏御一行の手を借り、
店内奥の大テーブルを窓際に移し、即席の立派な高座が出来上がりました。
そして一行は、朝のラジオの生放送にも出演させて戴くという幸運に与り、
山陰放送へと向かいました。

久々にマイクの前に座った渡辺氏と
初のラジオ出演となったまめださんのドキドキオロオロの生放送!!
私までドキドキハラハラ、手に汗しながらラジオを聴いたのが
まるで昨日の事のように想い出されます☆
まめださんと、板井アナの軽妙なやり取りは、とても愉しいものでひと安心☆

夕方6時会場の店内には、続々とお客様がいらして、満席、立ち見の場内に、
前座というには申し訳ないほどの貫禄で、
松江の医師、春雨や落雷さんの「時蕎麦」が始まりました。
「今何時(なんどき)だい~?!」というフレーズで有名な古典落語を
堂々と朗々と語られ、場内にどっと笑いが起こりました♪☆

そして、まめださんのご登場です!!

まずは自己紹介
「わたくし、桂まめだと申します・・・本名は 安倍晋三です・・・・・」
「似てる~☆」っと どっと笑いが起こります。
少々緊張気味だったまめださんの顔が、ほっとして綻ぶのがわかりました。

それから次々と飛び出す謎掛け・・・
「珈琲屋吹野さんの紫陽花寄席と掛けまして・・・」

何と云うんだろう~と、皆が身を乗り出します。

「今日着ている着物と解きます・・・そのこころは
・・・・・・・・・・着てみてよかった~☆ 来てみてよかった~☆」

皆さんの笑い声が響きます☆

気を良くして少しずつリラックスしていくまめださん♪

「吹野さんの紫陽花寄席と掛けまして・・・」

次は何て~と、またまた耳を欹てます。

「金のシャチホコと解きます・・・そのこころは
・・・・・・・・・・「名古屋か~☆ 和やか~☆」

また、どっと笑いが起こり、もうまめださんは、
みなさんの心をがっちりつかんでいました♪♪

笑い声に包まれて「まくら」を終えると
まめださんの十八番「動物園」のはじまり はじまり~☆

身振り手振りも、ライオンやトラにそっくりで
そのたどたどしい話し方がまた笑いを誘い、いつの間にか
もう場内は大爆笑となっていました。

最後には割れんばかりの拍手と、「頑張って~!!」
という声援もあがって、終わっても尚みなさんの笑顔は
ずっと続いていました。

こうして、初の試み「紫陽花寄席」は
大盛況のうちに幕を下ろしました。

そして後日、ご来場下さった客様からこんなお便りが届きました。

『書中お見舞い申し上げます。
 先日はたのしい寄席に寄せて頂きまして有難うございました。
久々にお腹の皮がよじれる程に笑いました。
 咄家の「まめださん」気に入りました。
そこに座って居られるだけでおかしみが沸いてきて、
次は何を話すのだろうと聴き入ってしまいます。
次回の寄席もまた「まめださん」のお話をきいてみたいと思っております。
              ありがとうございました。  かしこ

戸惑いながらも、「やってみよう!!」と試みた落語会でしたが、
こんなに喜んで戴き、目頭が熱くなるほど嬉しいお便りでした☆

こちらこそ、ありがとうございましたと、心から感謝・・・でした。

渡辺氏からも、とても良いお客様だったとお褒め戴きました。
「27年間の君とお客様の培った日々の賜物だよ」と云って戴き
熱い想いが込み上げて来ました。

という訳で、今年も「紫陽花寄席」開催の運びとなりました☆☆☆

6月27日土曜日午後5時開場、6時開演
皆様のご要望にお応えして、今年も桂まめださんと春雨や落雷氏を
お招きし、賑やかに開催致します♪♪

昨年お越し下さった方はもちろん、残念ながら昨年お出でになれなかった方も
お腹の皮がよじれても構わなければ、
是非、珈琲屋吹野の「紫陽花寄席」へお運び下さい☆!!

すでに半分以上席は埋まっておりますので、ご予約はお早めにお願いします☆!!

さて、今年は、どんな噺で笑わせて下さるのか愉しみです♪♪


 

森光子さん、おめでとう!!

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今朝テレビが、森光子さんの国民栄誉賞受賞を報じていました。

89歳にして現役で、舞台に立っていらっしゃる。

先日の「放浪記」2000回記念の特別番組の放送の翌日は、
お客様との会話に、必ず森さんの名前が登場しました☆☆

座長として、これからも舞台を続けていきたいという
意欲に溢れたパワフルな森さんの姿に、
みんなが大変な刺激を受けていました。

自分が心から愛せる「仕事」が出来るという事が、
どれほど幸せなことか、ということを、
私自身、身に染みて感じています。
本当に、女優になるために生まれて来た、
女優という職業を天職と感じ、
沢山の素晴らしい仲間に囲まれて、守られて、
ずっとずっと「放浪記」を続けられることを、
心からお祈りし、応援したいものです☆

「原動力は、何より東山君を筆頭とする、
ジャニーズの若さ!!だよね~♪♪」
なんて、女性たちは羨ましそうに口を揃えました☆

私も89歳まで、珈琲屋を続けられるでしょうか~???
ジャニーズの応援がないから」無理かな!!

でも、出来る限り続けて行きたいと思います!!
森さんの背中を追いかけて、ひた走りに走ります!!
みなさん、応援宜しくお願いします☆


 

懐かしい思い出

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「久し振りに来ました~!!」と満面の笑みで入っていらしたお客様☆
ジャージにウエストポーチとサンバイザーの出で立ちのその方は、
十数年振りになると思われる「一夫さん」でした!!

一夫さんは「数子ちゃん」のご主人です☆
数子ちゃんは、まだ私が幼い頃(今でも幼いか?!)我が家の裏に住んでいらした
優しい姉妹のお姉さんでした☆
妹さんは慶子ちゃんと言いました。
慶子ちゃんは、まだ幼い私を、よく自転車の後ろに乗せ、
あちこちに連れて行ってくれたそうですが、慶子ちゃんのお母さんは、
私に怪我でもさせては大変!と、いつもハラハラしていらした(笑い)と
母がよく話して聞かせてくれていました。
私はそれを憶えていない事がとても残念でなりません!
自転車の後ろに乗せられ、自分では出かけて行けない「遠く」へ
連れてってくれる「お姉ちゃん」は、きっとその当時の私にとって
夢の国へ運んでくれる「魔法使いのような大好きなお姉ちゃん」
だったと思うのです☆♪☆
そんな素敵な冒険を憶えていないなんて、本当にガッカリ!です(笑い)

という訳で、一夫さんは、私が子供の頃とってもお世話になった姉妹の
ご主人になるわけです!

私が9歳の頃、一夫さんと数子ちゃんは縁あってご結婚☆☆☆
さすがに9歳の記憶はしっかり(?)していて、お二人が結婚式を終え、
新婚旅行に出かけられるのを、玄関先でお見送りした時の幸せそうな
お二人の輝く笑顔は、よ~く憶えています☆
(因みにお式は勝田神社だったそうです)

先日、無性に懐かしい人に会いたくなった数子ちゃんが、
我が家に電話を下さり、電話を受けた私に「数子ですけど~」と
名前を告げられた時、十数年ぶりに聞く声なのにすぐに幼い頃の
思い出の中の数子ちゃんの声だとわかりました(笑い)
そして、何のためらいも無く「数子ちゃん~☆」と私が言ったことを
数子ちゃんが、とても喜んでいらした、と、一夫さんが
嬉しそうに教えて下さいました。

だって、お二人が幾つになられても、おばあちゃんになられたとしても、
私にとっては、いつまでも「数子ちゃんと慶子ちゃん」なのですから!☆!

そんな他愛の無い話を、ずっとニコニコ笑顔の一夫さんと話していると、
とても、元警察にお勤めの方とは思えなくなります。

今は、定年退職なさり、ウォーキングが日課だと仰り、今日の出で立ち!!
ウエストポーチの横には小さな赤いポーチが添えてあり、
「ここには、いつでも飴が入ってるの♪☆」と目を細め、
水分補給の為のボトルもしっかり携えていらして、「完璧!」です☆

時々家族で「カラオケ」に行くのも楽しみの一つだと言いながら、
「でも僕が唄うと、娘たちは耳を塞ぐんですよ~(笑い)」と
両手の人差し指を、耳に差し込む仕草をして!!
そんなお話からも、暖かい家族の風景が見え隠れしました。

一夫さんも私も動物好きだという話から、
「実は僕、本当は動物園の飼育係になりたかったんです~☆☆
なんて言葉が飛び出し、優しい人柄の一夫さんには、
警察よりも、動物と触れ合っていらっしゃる姿の方が
ピッタリかもしれない・・・なんて思えました。

「この次は、お母さん(数子ちゃん)も一緒に来ますね~♪」と
軽い足取りで、振り返り、手を振り、お帰りになるのを見送りました。

今は、東伯の由良にお住まいです。
遠いところを有難うございました。
また、数子ちゃんと一緒に来て下さる日を、愉しみにお待ちしています。
ここにも、古い、懐かしい、縁の糸がありました・・・

 

ラジオ深夜便

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「これ、約束していたテープ!!遅くなっちゃったけど~」
と、Kさんが笑顔で手渡して下さったのは、カセットテープでした。

Kさんは、ラジオ深夜便のリスナーでしらして、
吹野で珈琲を飲みながら、時々その放送の話をして下さるのでした。

そして、その中で毎月「今月のうた」という曲があり、
それらが、なかなか良いんです~♪と、愉しそうに話され、
いつか、テープに取って、持って来てあげるよ~♪と、
仰っていました。

そのテープが、とうとう届いたんですね~♪♪♪
ケースには、達筆で、
「マイラブ・アゲイン」里見浩太郎 と
「約束は心の中に」  チェリッシュ とありました。

有り難く頂戴し、自宅に持ち帰り、
翌日の朝、カセットデッキに入れ、ボタンを押しました。すると
深夜便のアナウンサーの声で、
『4月○日○曜日
 今日の誕生日の花は 「マーガレット」です
 花言葉は「恋占い」「真実の愛」です。
今日がお誕生日の方、おめでとうございます~☆』
と美しい声で言うのです!!

その日付は、ひと月も前・・・なのですが、
偶然にも、私の誕生日・・・なのです!!

「うわ~☆凄い偶然~☆~♪私の記念日に取って下さったんだ~☆」
と感激しながら聴いていたのですが、
不意に気付いたのです。これは、偶然ではないということに!!

数ヶ月前に、何気なく「吹野さん誕生日は いつ~?!」
と、Kさんに訊かれたことがあったことを思い出したのです!!

曲を聴きながら、もう一度ケースをよく見ると、
そのふたつの曲名の下に、
「誕生日の花」という文字が刻まれていました。

やはり偶然ではなく、意図的に、この日を選んで下さったんだと
確信し、Kさんの粋な計らいに、胸が熱くなりました。

丁度ひと月前、私はめでたく(?)
二人分の両手両足の指では足りないほどの歳を取り、
本当に有り難い事ですが、沢山の方に祝って戴きました☆!

自分と同じ名前のついたお酒や、淡いさくら色のワイン、

手作りのアレンジメントフラワーや、オレンジ色の薔薇の花束、

「あなたのちいさかったとき」と「赤いおおかみ」という素敵な絵本、

ハーブのの香り爽やかな入浴剤、

「世界に一つだけの花」という曲が流れるオルゴール 等々・・・

そして、丁度ひと月後のこの日、
思いも寄らない、憎い演出で、心のこもった贈りものを戴きました。

ふつう、「誕生日」というのは、年に一度きりのものです。

でも私は今年、二度も誕生日を迎えさせて貰ったようです☆♪☆

Kさんとは時々、運命とか、前世とか、
自分自身の生き方、などのお話をします。
Kさんには、そういう話をするお友達がいらして、
その方たちのことを「ソウルメイト」と呼んでいらしており、
私もその中のひとりに加えて戴いています。

いつだったか、とても善い映画を観て来たと仰り、
そのパンフレットを戴いたことがあります。
その映画はジャック・ニコルソンと、モーガン・フリーマン共演の
「最高の人生の見つけ方」 でした。
この二人の人生観、というか、生き方について、
Kさんと熱く語ったのが、親しくお話をするようになったきっかけ
だったと記憶しています。

映画の中の、このふたりの「生き方」が、
常々私が理想としている「生き方」だったので、とても共感出来、
必ず観たい映画のひとつとしてインプットされているにも拘らず、
実はまだ、観ていない作品なのであります!!
(まだ観てもいない映画をこんなに熱く語る人も珍しいかも!!)

Kさんと、この映画の話をしながら、
それまで、漠然としか考えていなかった「今後、自分がどう生きるか」
という方向性が、はっきり定まった、と感じました。
わたしのバイブルのような映画 だと思っているのです(笑い)
まだ、観ていないくせに、私って変なヤツ!ですね(大笑い)

珈琲屋吹野を通じてめぐり会ったすべての方々に
感謝を込めて、あ・り・が・と・う
そして、Kさん、素敵なプレゼントを、ありがとうございました☆

いつか、この映画を観てから、また熱く語りたいものです!!