愉しいアラカン!!

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晴れた日曜の午後でした。

三人連れの「アラカン世代」のご婦人がおみえになりました。
そのお一人の方が、バッグの中から大切そうに折り畳まれた
一枚のチラシを取り出され、こう仰いました。
「これが、ずっと前から気になっていて、いつか行ってみたいと思い、
いつでも行けるようにと、こうしてずっとバッグの中に
入れていたんです!」と・・・

それは1年、あるいはそれ以上前の、新聞の折込に載せて頂いた
「珈琲屋吹野」の写真と地図の入ったチラシでした。

いつも一緒に遊びに出かけたり、食事に行ったりするお仲間でいらして、
「どちらから~?!」と伺うと、「安来からです~!!」と言われ、
近くまで来てから、随分ウロウロ探しました~とのこと。

店内を珍しそうに見て回られてから、ご注文を承りました。
珈琲と、お二人は苺のムースに決定!!
お一人の方はケーキを何にするか迷っていらっしゃるので、
「もし、豆乳がお嫌いでなかったら、さっぱりと豆乳プリンは
如何ですか~?!」とお薦めしてみました。
すると、とてもお口に合ったようで、
お土産に持ち帰りたい!!とまで言って戴き大変嬉しかったです!!

珈琲も褒めていただき、
「先日とある美術館で1000円の珈琲を戴いたんだけど、
飲めなくて、残して帰ったんです。
でも、ここの珈琲なら1000円って言われても納得するわ!!」
と笑いながら仰り、当店の珈琲代450円を頂戴しました。

もうこれで道も分ったから、亦来ますね~と、
仲良く三人で愉しそうにお帰りになりました。

いくつになっても、友達って、いいものですね~♪♪

これからも、美術館めぐり、温泉旅行、美味しいもの食べ歩き♪
と、愉しく過ごして戴きたいものです!!
そして、その合間には、是非吹野へ・・・お待ちしています☆

子供の日!!

昨日は子供の日
というわけで、昨日の主役は、以前「ネコヤナギのお話」で
紹介した「コーチャン」です!!

久し振りに、お母さんと弟と三人で元気よく入って来たコーチャン!!
三人で、競うようにトマトとキウイのジャムのトーストと
黒胡麻きなこトーストを口の周りいっぱいにつけながら頬張り、
弟とお母さんの奪い合いをしながら大ハシャギ~♪~♪~

そこへ、やって来たのは倉吉から来てくれるSちゃん!!
一昨日も来てくれていたので、2日連続のご登場!!
じつは、一昨日吹野に来た時出合ったお客様のHさんが、
「僕は今日で、4日連続で来てるんだよ~(笑い)!!」と仰った。
すると彼女が「私は倉吉から来てるんですけど~(笑い)!!」
と、言い返し、4日連続は敢え無く撃沈!!
がしかし、Sちゃんは、「4日連続に負けちゃ~いられない(笑い)♪♪」
と昨日もまた、はるばる来てくれたのでした!!
もう~有り難いことです~!!

すると、綺麗なお姉さん登場に、更にご機嫌になったコーチャン♪!
ちゃっかりSちゃんの隣の席をゲットすると、
まるで、ず~っと前から知っているお姉さんかと思うほどに
親しそうに話し掛け、お友達になってしまいました(笑い)!!
こういう人懐っこい子はしあわせですね~
誰からも可愛がられます。

しばらく、みんなで愉しく遊んでいたのに、
何故か急に、お母さんに「帰ろうよ~!!」と言い出した。
今まであんなに愉しそうだったのにどうして???」
と、不思議に思っていたら、すぐに謎は解けました!!

カウンターの下に潜り込んで、ゴソゴソしていたコーチャンが
急に静かになった・・・・・

そう、椅子にもたれて眠ってしまったのです(微笑み)
たぶん、眠くなったから、お母さんに帰ろうと言い出したのですね~!

これからは、コーチャンが、唐突に「帰ろう」と言い出した時は、
眠くなったんだ!!ということに、いち早く気付いてあげようと思いました☆
あまりに可愛い寝顔に、思わず携帯のカメラで激写!!しちゃいました♪♪

昨日は暦の上では「立夏」でした。
そのせいか、奥の大テーブルにいらした、五人家族のお客様が、
上着を忘れてお帰りになっていました。それも二着も!!
もう少し早く気付いていれば追いかけてお返しできたのですが、
コーチャンに気を取られていて、つい、気付くのが遅くなり、間に合いませんでした。
どこかで、気がついて、戻って来られるかもとお待ちしていましたが、
とうとう、お戻りにはなりませんでした!!

いつ、上着がないことに気付いて下さるのかな・・・

お預かりしていますので、いつでも取りに来て下さい。お待ちしています!!


 

タツヤ君

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珈琲屋吹野の斜め前に、コインランドリーがあります。
当店のお客様の中には、時々このランドリーの
終了時間待ちをする方がしらっしゃいます。

4月のとある日の夕方6時半頃でした。
ひとりの若者が、やはりその終了待ちにと入って来ました。

いきなりカウンターに腰掛け、メニューの中からブレンドを選ぶと、
ぐるりと店内を見回し、「素敵なお店ですね~」と言いながら
徐に取り出した煙草に火をつけました。

合宿免許を取得する為、大阪から来ていると言う。
彼がタツヤ君です。

お店に興味があるのは、自身も飲食業に携わっているから!!

ステーキハウスにお勤めしていたけれど、今度はイタリアンを
勉強したいと思い、ステーキハウスを辞め、転職前に、
バイクの免許を取得するべく、米子へ来ているとの事!!

その日はすぐに閉店時間になってしまい、あまり話が出来なかったので、
「また来ます。その時写真撮らせて貰ってもいいですか?!」
と言う言葉に、もちろん「いいですよ~どうぞ!!」と応えました。

それから2~3度、洗濯の度に立ち寄り、色々話をしました。

米子に向かう日には、4月だというのに雪が降り、
(大変な所に来てしまった!!という後悔にも似た思いもあり)
薄着をして来ていたので慌てた!という話や、
夜8時を過ぎると静まり返る街(大阪とは大違い!!)に驚いた事、
高速教習の時、とても綺麗な山が見え、それが「大山」だと知り感動した事

このところ、日本や中国の歴史に興味を持ち、本や映画をよく観る、
という話を徒然なるままに語り、そして、
「順調に行けば、今日が、ここへ来る最後の日になると思います」
と、礼儀正しく別れを告げ、愛しい人の待つ大阪へ帰って行きました。

約束通り、珈琲屋吹野の店内のあちこちを、持参のデジカメにしっかり収め、
ちゃっかり自身の働いていたステーキハウスの写真も披露してくれました。

一年後か、三年後か、十年後かもしれません。
いつか自分のお店を開く時が来たら、
是非知らせて下さいね!!
美味しいパスタ、食べに行きますから、宜しく!!

それとも、愛しい人をバイクの後ろに乗せて、
米子に美味しい珈琲を飲みに来てくれるかな~?!


米子を気に入ってくれたでしょうか?!
いつか、自分の店を持つ事が夢だと、熱く語ってくれたタツヤ君。
その時は是非連絡下さい。

 

アシュリー

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「今日営業していらっしゃいますか~?!」

開店と同時に、そんな電話が入りました。
「はい~営業しております~!!」と元気にお応えすると
「それでは、これから行かせて戴きます!!
場所は以前のままですよね~?!」という質問にも
「はい~変わっていませんよ~」とお返事する。

それから30分くらい経った頃でしょうか?!
5人連れのお客様は、広島から!!とのことでした。
「以前にも伺ったのですが、とても素敵なお店で
気に入っていたので、また今回もおじゃましました!!」と
何よりも嬉しい言葉を戴きました(感激)

大型連休が始まると、毎年このように、少し遠くからの
お客様がお出で下さるので、こちらも愉しみにお待ちしています。
故郷を離れている人たちが帰省して、懐かしく訪ねて下さるのもこの季節です!!
そんな皆さんを昔と少しも変わらない「吹野」で
お迎えするのが、私の役目だと思っています!!

そんな一日を終えた昨夜、新聞のテレビ欄に、アシュリーの名を見つけ、
慌ててチャンネルを合わせました。

アシュリーのことを知ったのは、もう5年くらい前になると思います。
やはり、そのテレビ番組でした。

「プロジェリア」という遺伝子の病気を知ったのも、その時でした。
精神は、1年に1歳年をとるけれど、肉体は10歳年をとるというその病。
たしかに、その当時12歳くらいだった少女アシュリーは、
とても12歳の子供には見えず、宇宙人のようでした。
でも、心はとても純粋で、自分が背負ったその人生に
不平や不満を言わず、とても前向きに生きている姿が
あまりに健気で、涙が止まらなくなり、
この子の生き方を応援しよう!!と思ったのでした。

それから毎年、アシュリーの「その後」が報じられるたびに
「ああ~まだ、元気に『生きている』」という確認をしていました。
一時、アシュリーのお母さんが手記を出したりした時は、
あまり好ましくないことに思え、少し心が痛みましたが、
同じ病しを持つボーイフレンドができた時の、
アシュリーの幸せそうな顔は忘れられません。
その男の子も、残念な事に
「人生は長さじゃない、 どう生きるかなんだ・・・」
と言い残し、この世を去りました。

そしてアシュリーも、愉しみにしていた高校の卒業式を
迎えること叶わず、2009年4月21日
18歳を迎える一ヶ月前に、大好きなお母さんの腕に抱かれ、
静かに逝ってしまったそうです。

今一番しあわせだと思う事は?という質問には
笑顔で「生まれて来たこと・・・」とこたえ、
「人生は不満を云うほど悪いものじゃないから・・・」
と云い、卒業式に着るはずだったドレスを身にまとい、
天国に旅立っていったアシュリーの冥福を心から祈ります。

17歳11ヶ月の生存は、プロジュリアの世界最長寿記録だったそうです。

生きたくても生きれない人たちがいる、ということ、
健康であるということのしあわせを、改めて深く感じています。

 

 


 

愛についての100の物語

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あい 口で言うのはかんたんだ
愛 文字で書くのもむずかしくない

あい 気持ちはだれでも知っている
愛 悲しいくらい好きになること

あい いつでもそばにいたいこと
愛 いつまでも生きていてほしいと願うこと

あい それは愛ということばじゃない
愛 それは気持ちだけでもない

あい はるかな過去を忘れないこと
愛 見えない未来を信じること

あい くりかえしくりかえし考えること
愛 いのちをかけて生きること

先日、玄関先で見送る私に、
何度も 何度も 振り返り 振り返り 
手を振ってさよならを繰り返し、珈琲屋をあとにされた
鈴木昭男さんより送られて来たパンフレットに綴られていた
谷川俊太郎さんの詩 です。

4月29日から7月20日まで、金沢21世紀美術館で開催される
「愛についての100の物語」のバンフレットなのですが、
トーク、ライブ、パフォーマンス・・・
予想外の出来事が次々生まれる展覧会です!
と、なんとも興味をそそられるものに仕上がっているのです!!
その写真も、この添えられた谷川俊太郎さんの詩も、とても素敵なこのイベントに
鈴木さんも参加されるのです!!素晴らしいですね!!

それと共に送って戴いたDVD「点気」(きだて)には、
谷川俊太郎さんの詩の朗読と鈴木さんの「オ・ト」が収録されているのですが、
鈴木さんの手にかかると、ありとあらゆる「モノ」が
なんでも、すべて「オ・ト」になるんだ・・・と気付かされます。
それは 例えば 「紙を破る(裂く)オ・ト」
それは 例えば 「ふたつの石をぶつけ合う オ・ト」
それは 例えば 「空き瓶をニットに包んだものを叩く オ・ト」
それぞれが それぞれの 独特の「オ・ト」を奏でるのです!
途中の鈴木さんと谷川さんの会話も、なんだかとても
こころが「なごむ」対話になっていて、ほっこりします。

とても素敵な、貴重なものを戴き、出会えたことに感謝しています。

愛知県の一宮市には、「点音(おとだて)」のスポットがあるそうです!!
野外で楽しむ茶会のことを「野点(のだて)」と言います。
町中で音を楽しむことを「点音」と鈴木昭男さんは名付けました。
地面に白くプリントした
耳+足型のマークの上に立って佇み、
耳を澄ますスポットがあるそうです!!

きこえる音 きこえない音
見えるもの 見えないもの に 耳をすます1日・・・

そんな一日を過ごしてみたくなりました。