天使の梯子

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先日、久し振りに雪が舞った日のことです。
こういう日は、お客様の数も少なくなります。

そんな中、以前お話した「老師」が
いつものように自転車でお越しくださいました。
雨は嫌いだけれど、雪を顔に受けながら走るのは好きですよ~(笑い)
と仰り、いつもの「家元珈琲」を召し上がりながらのお話です。

私は雲が大好きで、暖かい日はその辺の野原に寝転がり、
一日中空を見上げ、雲が流れるのを飽きることなく眺めています(笑い)
だから自分に「光雲」という名前をつけているので、
これから私のことは「光雲」と呼んで下さい(笑い)・・・と老師。

私も以前「雅雲」というペンネームで駄文を書かせて戴いたことがあり、
奇遇ですね~と云うと、老師も嬉しそうに満面の笑みです。
そして、こう仰るのです。

雲の切れ間から、太陽の光がすーっと何本もの線になって降り注ぐ
あれが、大好きなんだな~(笑顔)と老師。

それ、「天使の梯子」って云うんですよ~!!
私もだ~い好きで、朝の出勤途上、大山の真上に天使の梯子を観たりした日は、
何だか今日はいい事ありそう~☆♪☆♪☆
なんて、とても嬉しい一日の始まりを感じるんですよ~(笑顔)と私。

そうですか~!!あれは「天使の梯子」と云うんですか~
それはいいことを教えてもらいました!!
う~ん実に素晴らしい~(笑顔)と老師。

誰が名付けたのか「天使の梯子」
とっても素敵な呼び方ですよね~☆♪
私は本当にあの梯子を昇って行けば、あの雲の上の世界に、
愉しそうに遊んでいる天使たちに会える様な気がするんですよ~(笑い)
と、私が云うと、老師はニンマリ笑みを浮かべ、

「どうぞ、梯子を昇って来て下さい・・・
雲の上には、天使ではなく私がごろりと昼寝をしていますから・・・ワッハッハ~」
高らかに笑って、亦雪の中を自転車に乗り、走り去って行かれました・・・

今朝、報道で、13歳(中学一年生)の少年が、難関の試験に見事合格!!
最年少の気象予報士が誕生したと報じていました。
彼も幼い頃から、雲を観るのが大好きだったようです。

今朝もどこかに、天使の梯子、舞い降りていたのではないでしょうか?!

 

いよいよ開幕!!

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いよいよ「WBC」野球世界一決定戦が開幕しました!!

思い起こせば、3年前のWBCで、審判のミスジャッジがあり、
日本野球ファンの怒りが一気に爆発!!
(何を隠そう、私もそのひとり)
久し振りに日本人の心がひとつになり、野球熱が燃え上がり、
とうとう優勝!!
世界一になったのでした!!

あの時のヒーローは、何と云ってもイチローでした。
彼がヒートアップしたことで、選手にも火がつき、
チームが、一丸となり一試合一試合を懸命に戦う姿が、
私たちに勇気や希望、諦めないということを
教えてくれたような気がします。

昨日は、4対0で中国に勝ちました。
でも、イチローの快音が聞かれなかったと騒ぐマスコミ!!
打てなくて一番辛いのは本人です。
打てるまで、そっとしておいてあげられないものかと、
マスコミに腹を立てるのは、私だけでしょうか!!

いい守備を魅せました!!
ピッチャーも0点に抑えました。
ヒットを打った選手がいるから、4点取れたんです!!
なんでそっちを褒めてあげないかな~!!

そのうち、イチローも必ず打ちます!!
その時に、思いっきりの拍手喝采を贈ればいいじゃないですか!!

打たなくても、イチローはチームの要。
ナインをひとつに纏める事が出来るのは、イチローしかいません。

是非、今年も優勝し、再び世界一になって欲しいものです!!

いよいよ「WBC」野球世界一決定戦が開幕しました!!

思い起こせば、3年前のWBCで、審判のミスジャッジがあり、
日本野球ファンの怒りが一気に爆発!!
(何を隠そう、私もそのひとり)
久し振りに日本人の心がひとつになり、野球熱が燃え上がり、
とうとう優勝!!
世界一になったのでした!!

あの時のヒーローは、何と云ってもイチローでした。
彼がヒートアップしたことで、選手にも火がつき、
チームが、一丸となり一試合一試合を懸命に戦う姿が、
私たちに勇気や希望、諦めないということを
教えてくれたような気がします。

昨日は、4対0で中国に勝ちました。
でも、イチローの快音が聞かれなかったと騒ぐマスコミ!!
打てなくて一番辛いのは本人です。
打てるまで、そっとしておいてあげられないものかと、
マスコミに腹を立てるのは、私だけでしょうか!!

いい守備を魅せました!!
ピッチャーも0点に抑えました。
ヒットを打った選手がいるから、4点取れたんです!!
なんでそっちを褒めてあげないかな~!!

そのうち、イチローも必ず打ちます!!
その時に、思いっきりの拍手喝采を贈ればいいじゃないですか!!

打たなくても、イチローはチームの要。
ナインをひとつに纏める事が出来るのは、イチローしかいません。

是非、今年も優勝し、再び世界一になって欲しいものです!!

 

「おくりびと」

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映画は大好きです!!
ただ、あまり時間がなくて、
年に1~2度しか映画館へ足を運ぶ事が出来ないない私が、
久々に観たくて出掛けた作品「おくりびと」が
見事 第81回アカデミー賞を受賞しました!!

鑑賞後まず口をついて出た言葉は、
「こんなに笑う作品だとは思わなかった~(笑い)」でした。

勿論それ以上に泣きました。
観終えた時間が遅く、もう外が暗くなっている事に感謝
したくらい、顔はグシャグシャでした。

のっけから、見るからに女性と思われる人の納棺の儀式で
アルコールで体を清めている時、女性にはある筈の無いものが
あることに主人公が戸惑うシーンから始まるのです。

こんな吹き出す場面から、
初めは、納棺の時間に遅れたことで、不機嫌だった
奥さんを亡くしたご主人が、心込めた死化粧に涙し、
今までで、一番綺麗な妻を観た・・・と
頭を下げて礼を云い、

亡くなったおじいちゃんに、
奥さん、娘、孫 が、みんなでおじいちゃんの顔じゅうに
真っ赤な口紅のキスマークをつけて、
泣きながら笑うシーン、

お世話になった、お風呂屋のおばちゃんを送る時は、
おばちゃんがいつも首に巻いていた、
お気に入りのスカーフをそっと巻いて・・・

最後には、子供の頃、母親と自分を置いて
出て行った父を送ることになるのですが、
その父親の手の中にしっかりと握られていたのは
幼かった主人公が河原で父に送った「石」だった・・・

すべての儀式の本木君の所作が本当に美しかった!!

脇を固める、山崎努氏や笹野高史氏も素晴らしく、
日本には、まだこんな古風で奥床しい儀式があるのだということを
この映画を観て、初めて知りました。

今朝のTVで、この映画を観て、納棺の仕事をしたいという人が、
求人を見て、応募してくるようになった、と報じていました。
是非、これからの人たちに、この儀式を受け継いでいってもらいたいと
願って止みません。

少し前、日本の政治家が、全世界へ醜態を晒しました。
その汚名返上が出来たかもしれません。

 

 

土曜会

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一昨年の12月のことでした。
黒い礼服に身を包んだご婦人が、会釈して入ってこられました。
「ご無沙汰してます。以前、[土曜会]でお世話になっていました○○の娘です」と・・・
[土曜会]という言葉が、私をタイムマシーンに乗せ、過去へと連れ戻して行きました。
もう10年くらい前になるでしょうか・・・

帽子にステッキ、という古き良き時代の紳士、といった出で立ちの八十歳代の方と、
そのご友人とお見受けする方がご来店になり、
突然ですが、週一回ここで仲間との集まりの会を持ちたいのだが、
ご迷惑でなかったらお願いしたい、と・・・
これまで利用させて貰っていた店が、ご高齢になられ閉められることに。
代わる場所を探していたところ、吹野はどうか?!
という提案があり、お願いに来たところです と。

勿論お断りする理由など何もありません。
そちらの迷惑にならないよう、何なりと条件を出して下さい。
珈琲代以外に、場所代も別にお支払いします。
と、言って戴きましたが、そんなお気遣いは要りません。
どうぞ!!と申し上げると、
では、次の土曜日から宜しく! ということになり
それから、毎週土曜日の十時半になると、
少ない時は四~五人、多い時は十人位になる「土曜会」が催されるようになりました。

かつての職場のご同僚で、そのステッキの御大とその部下だった方々のお集まりでした。
が、かつての上司と部下、という垣根は全く無く、同じ時代を生きた同士という
和気藹々としたお仲間で、いつも昔話に花が咲いていました。
そして、締めくくりは、いつも御大のこんな一言でした。
「君たちはいいよ。女房がいて・・・俺はひとりで寂しい・・・」と・・・
御大は数年前に奥様を亡くされ、その御大をお慰めするためにと 始まった「会」でした。

だから、この土曜会を一番愉しみにしていたのは御大でした。
十時半からの集まりなのに、待ちきれず、
十時頃にいらしては、「みんなはまだか!!」と急かされ、
「まだ時間になってませんよ~(笑い)」と言っても納得されず、
「R君に早く来るように言ってくれ!!」と電話をさせて戴く事も屡
そのうち、待ちきれず、なのか、時間を間違えていらっしゃるのか、
わからないようになって来ました。

みなさんご高齢になられ、集まられる人数も減り、
家族の付き添いが無ければ吹野へ辿り着けない
という状態になられた方も・・・
喪服の女性は、その時お父さんに付き添っていらしていたお嬢さんでした。

結局、御大が体調を崩された事で、閉会を余儀なくされ
毎週土曜日に皆さんのお顔を見ることは叶わなくなりました。

あれから何年経ったのでしょうか。
喪服のご婦人はその日、お父様の四十九日を迎え、
ふと、吹野を思い出して下さり、
「お礼を言いたくて・・・」と訪ねて来て下さいました。

御大が倒れられてからも、土曜会のお仲間は病床に集まり、
いつも吹野の話をして下さっていたそうです。
だから、どうしてもここへ来たかったんです!!

そう仰りながら、懐かしそうに吹野の店内をぐるっと見回し、
そこに在りし日の父上の姿を重ねていらっしゃるようでした。

その後、後を追うように亡くなったRさんの奥様と
Rさんの一周忌の法要の後、お立ち寄り下さり、
先日は亦、Rさんの奥様と供に、
昨年9月に亡くなった御大のご仏前にお参りされたお帰りに
お二人で立ち寄って下さいました。

土曜会が幕を閉じた今も尚、そのお嬢さんが、
その縁をしっかりと引き継いでいらっしゃる事を
きっと、皆さん、あちらで嬉しく思っていらっしゃるでしょう!

素晴らしい娘をもってしあわせなお父様です。

いつも御大が帰り際、カウンター越しに右手を差し出され、
私に握手を求められるのが恒例となっていたのですが、
ある時、その後ろに続いていらしたそのお父様が、
「それじゃ~私も・・・」と恥ずかしそうに右手を出された事を
懐かしく思い出しました。

みなさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。


 

「アラフォー」

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昨年の6月、「紫陽花寄席」と題して
珈琲屋吹野で寄席を催すことになった。
その企画をして下さり、桂まめださん という
若手噺家さんを紹介して下さったのは
奈良県にある、飛鳥藍染織館の館長 渡辺誠弥さん。

3年前にも、鈴木昭男さんというアーティストを
ご紹介下さり、吹野で演奏をして戴きました。

いつも唐突に電話があり、
あれよ あれよという間に
渡辺氏が敷いたレールの上を
なんだか必死に走ってる・・・という感がありますが、
そのお蔭で、本当に思いがけない
愉しい経験をさせて戴いています。

その渡辺氏と先日電話にて・・・
 私「ねえ、渡辺さん アラフォー って知ってますか?!」
渡辺「ああ~聞いたことあるな~・・・何のことだい?!」
 私「去年の流行語大賞にもなったんだけど、
   40歳前後の人のことをアラウンド フォーティ
   略してアラフォーっていうんだけどね」
渡辺「なるほど~(笑い)」
 私「でね~50歳前後のことは、アラフィーって言うんだって!」
渡辺「ふ~ん」
 私「じゃあ60歳前後は なんて言うか?!
   ア ラ カ ン って言うんだって!!(笑い)」
渡辺「・・・還暦か~!(笑い)」
 私「そうそう(笑い)」
流石!!渡辺氏、解かりが早い!!
この、アラカンには、私たち古い世代には懐かしい響きがある。
その昔、嵐寛十郎という超有名な役者さんがいて
その人の名を略してア ラ カ ン と言ったので、
それを知っている世代だから笑える話(オチ)でした!

ここで私の「面白い話」は終わり!!だったのです。

が・・・一筋縄ではいかない渡辺氏!!
「じゃあ70歳前後は?!」と問うて来た!!
「ええ~○×?△#□%▼♪◎」と
思わぬ問いかけに戸惑う私に
「アラ~エッサッサ~  か?!」と
受話器の向こうで笑う渡辺氏!!
この発想には脱帽です!!

更に「アラ マア~ってのはどうだ?!」には、
私も吹き出してしまいました!!

この素晴らしい提案を無にしたくないので、
私たちは、こう定めました。

70歳前後を「アラ マア~」に!

80歳前後を「アラ エッサッサ~」に!

渡辺氏は、いつもこんな風に
「生きている」ことを愉しんでいらっしゃいます。
いや、愉しもうとしていらっしゃる
と言った方がいいかもしれません。

渡辺氏に感化され、私もそんな風に生きています。

この続きは、みなさんで考えてみて下さい!!

愉しいネーミングしてみて下さい!!